IT部門の管理方法も異なる
チームコラボツールは「全社で1つ」か「部門ごと」か ベストプラクティスは?
チームコラボレーションツールを導入する方法は、ユニファイドコミュニケーション(UC)の戦略とユーザーのニーズによって異なる。導入にはどういう選択肢があり、どういうメリットとデメリットがあるだろうか。
チームコラボレーションツールの人気が高まっている。自社のワークフローと連携するビジネス用メッセージツールやコラボレーションツールを求める従業員の根強いニーズが、その背景にある。コラボレーションベンダー各社が、ビデオ会議などの多様な機能をツールに追加するに従い、こうしたツールへの重要が増えている。
例えばSlack Technologiesの「Slack」、Microsoftの「Microsoft Teams」、Cisco Systemsの「Cisco Webex Teams」、Facebookの「Workplace by Facebook」など、さまざまなチームコラボレーションツールがある。こうしたツールをどのように導入するかは、ユニファイドコミュニケーション(UC)とコラボレーションに対する各企業の全体戦略によって決まる。
2種類に大別できるチームコラボレーションツール
チームコラボレーションツールは通常、UCツールとの連携を前提としない「スタンドアロン型」と、UCツールと連携したりUCツール自体に組み込まれていたりする「統合型」の2種類がある。スタンドアロン型は部門ごとに個別のツールを導入する場合、統合型は全社で単一のツールを導入する場合に選択される傾向がある。
スタンドアロン型を導入すると決めたならば、各事業部門はそれぞれのニーズを満たすチームコラボレーションツールを選ぶ機会が与えられる。だがこの方法では企業内に複数のツールが導入され、IT部門は管理に悩むことになる。
チームコラボレーションをUC戦略の中心と考え、Microsoft Teamsなど単一の統合型ツールを導入する企業もある。統合型ツールは、UCツールの機能を組み合わせてチームコラボレーションを実現する。統合型ツールの場合、IT部門はその導入状況を可視化したり、従業員が共有する情報を一元管理したりできる。ただし全社規模で単一の統合型ツールを導入すると、従業員が必要とする全ての機能を提供できないことがある。
チームコラボレーションチーム導入に伴う課題
どちらの種類のチームコラボレーションツールを導入するとしても、エンドユーザーである従業員のいる事業部門への導入が、大きな障害になる可能性がある。従業員が求める機能を含んでいないツールを導入すれば、従業員はそのツールを全く利用しないかもしれない。
セキュリティやコンプライアンスなど特定の要件があるために、チームコラボレーションツールの選択肢が限られる企業もある。企業はこうした要件を満たしつつ、可能な限り各事業部門のニーズを満たし、各部門のワークフローに連携できるツールを導入すべきだ。そのために従業員を決定プロセスに関与させ、その従業員が利用するであろうツールを導入するとよい。
チームコラボレーションツールの管理方法
各事業部門のニーズを満たすために複数のチームコラボレーションツールを導入すると、IT部門が管理に悩まされる可能性がある。IT部門の目の届かないところでツールが導入される可能性がある場合は、なおさらだ。
「IT部門が認めたチームコラボレーションツールならば、ワークフローを改善し企業全体の連携を強化する」ことを示す測定基準と改善の結果を、IT部門は数字で従業員に伝える必要がある。ベストプラクティスを示して従業員からの質問に答えることで、ツールの全社的な導入を促すことができる。
IT部門は、UCツールと同様にチームコラボレーションツールを管理し、ネットワークの可用性やセキュリティ、コンプライアンスの基準が満たされるようにしなければならない。人事部門が担当するユーザーアカウントのプロビジョニング(配備)対象にチームコラボレーションツールも含めるようにすれば、研修中の従業員に即座にユーザーアカウントを発行し、その従業員の退職時にすぐアクセス許可を取り消すことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー