事例で探るKubernetes管理の勘所【後編】
マネージドKubernetesを使うマインクラフト交流サイト 直面した課題と解決策は?
コンテナ統合管理ツール「Kubernetes」のマネージドサービスを活用するMineteria。ゲーム「Minecraft」関連サービスを手掛ける同社は、成長中の新しいサービスをどう活用しているのか。
前編「マインクラフト交流サイトが『Kubernetes』を活用 その独自の管理方法とは?」では、ゲーム「Minecraft」(マインクラフト)に関するコミュニティサイトを運営するMineteriaが、コンテナ統合管理ツール「Kubernetes」をどう活用しているかを紹介した。MineteriaはDigitalOceanのマネージドKubernetesサービス「DigitalOcean Kubernetes」を使い、Kubernetesマスターサーバについて、低レイヤーのネットワーク管理およびメンテナンスの大部分を処理する。ただし2018年末に一般公開されたばかりの同サービスは、まだ初期段階にあり、解決すべき問題もある。
成長中のサービスとうまく付き合う
DigitalOceanは原稿執筆時点で、インメモリデータベース「Redis」用のマネージドサービスを提供していない。従ってMineteriaは、Kubernetesに配置している3つの連結したポッド(Kubernetesクラスタ内のユニット)において、運用サービスに関わるアプリケーションのデプロイを自ら管理している。それによりアプリケーションの高可用性を保っている。Mineteriaはカオステスト(さまざまな条件下でのテスト)を実施して、ドロップレット(DigitalOceanにおけるクラウド仮想マシンの名称)に障害が起きた場合でもRedisが停止しないことを確認している。
加えてDigitalOceanはコンテナイメージを保管するコンテナレジストリのマネージドサービスも原稿執筆時点では提供していないため、MineteriaはGoogleのコンテナレジストリを利用してコンテナイメージをホスティングする。
ドロップレットのプロビジョニングプロセスにある問題や遅延に左右されないMineteriaのアプリケーション高可用性は、マイクロサービスアプローチにより実現している。「マイクロサービスアプローチによって不安要素を分離することで、たとえ1つのプロセスが途切れたとしても、壊滅的な障害を引き起こさずに済む」と、Mineteriaのザック・シュライアーCEOは説明する。
Mineteriaが開発したアプリケーション「DO Controller」は、クラスタの拡大に応じて自動的にドロップレットをプロビジョニングする。同社は、DO Controllerを既存システムのクラスタから分離することに成功したと、シュライアー氏は説明する。「新しい仮想マシン(VM)が起動しなくても、Mineteriaで運用しているコンテナには障害が起きない」(同氏)。
DigitalOcean Kubernetesの今後
DigitalOcean Kubernetesは継続的にアップグレードしている。シュライアー氏のチームは今後も、アップグレードに応じた改修を迫られる。例えばKubernetesを使ったDigitalOceanの負荷分散ツールの新しい設定では、トラフィックをアプリケーションに送るために必要なネットワークのホップ数を削減することにより、レイテンシの削減とスループットの向上を図る。しかしそれによりMineteriaではクラスタを再構築して再起動する必要が生じ、30分間のメンテナンス障害が発生する。
今後DigitalOceanは、マネージドサービスのラインアップにコンテナレジストリとRedisを追加する計画だと、同社広報は説明する。2019年7~9月期にRedisを提供する計画だ。
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事例で探るKubernetes管理の勘所
ゲーム「Minecraft」関連サービスのサーバと企業のデータベース管理には、コンテナ統合管理ツール「Kubernetes」の管理方法において意外な共通点がある。サービスの持続性を保つための管理方法とその課題、今後の機能拡充の方針について述べる。
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