覚えておきたい「Windows 10」管理者向け機能【後編】
Windows 10の基本機能「セーフモード」「Windows Admin Center」とは?
「Windows 10」のトラブルシューティングと管理に役立つ基本機能に「セーフモード」と「Windows Admin Center」がある。この2つについて紹介する。
前編「Windows 10管理を楽にする『Windows Sandbox』『Windows Autopilot』とは」に引き続き、後編となる本稿は「Windows 10」の管理に役立つツールや機能を紹介する。本稿で取り上げるのは「セーフモード」「Windows Admin Center」(Windows管理センター)だ。
セーフモード
Windowsの「セーフモード」は「Windows 95」以来、IT管理者が潜在的なソフトウェア問題の診断に利用してきた起動オプションだ。Windows 10はOSの起動前または起動中に手動で有効化できる。PCが停電やクラッシュなどでシャットダウンした場合に、Windows 10が自動的にセーフモードで起動することもある。
セーフモードは、システムクラッシュなどの異常動作を引き起こす可能性のある、ほぼ全てのソフトウェアやドライバを無効にし、必要最低限の構成でOSを起動する。すなわち、マウスやキーボード、ディスプレイを使うためのソフトウェアとドライバのみでデスクトップを起動できる。
セーフモードで問題を切り分ける
セーフモードで起動したら、IT管理者はソフトウェアとドライバを再び有効化し、どれが問題を引き起こすか調べることができる。あるソフトウェアやドライバを適用してシステムが不調になったら、IT管理者は再びセーフモードでWindows 10を起動し、そのソフトウェアやドライバを削除して、その新しい修正版をインストールすればよい。
オフィススイート「Office 365」などのWindowsアプリケーションを、拡張機能やアドオンを無効にしたセーフモードで起動することもできる。これはトラブルシューティングに便利な機能だ。
IT管理者はアプリケーションをセーフモードで起動し、拡張機能やアドオンを一つずつ有効にして、どれがアプリケーションの速度低下などの問題を引き起こすか調べることができる。そうした拡張機能やアドオンが見つかったら、削除すればよい。ただし、一部のサードパーティーアプリケーションはセーフモードで起動できない。そのためIT管理者はまず、ベンダーに問い合わせるとよいだろう。
Windows Admin Center
Windows Admin Centerを使うと、IT部門はWebブラウザ経由のリモート操作でWindows 10を管理できる。Windows Admin CenterはサーバOS「Windows Server」を管理できるように設計されているが、Windows 10管理ツールとしても効果的に機能する。IT部門は「Microsoft Azure」などのクラウドに接続することなく、Windows Admin Centerをローカルで使用できる。Windows Admin Centerはかなり新しく、Microsoftは投資を継続して、機能やサポートの拡充を進めている。
Microsoftの構成管理ツール「System Center Configuration Manager」(SCCM)などの便利なWindows 10管理ツールを持っていない企業は、それに代わるコンパクトな選択肢としてWindows Admin Centerを利用できる。Windows Admin Centerは仮想マシンや仮想/物理デスクトップなど、さまざまな環境で稼働するWindows 10を管理できる。IT部門はWindows Admin Centerのユーザーインタフェース(UI)を使い、ファイアウォールや各OSのレジストリ、アプリケーション、ネットワークなどの管理ツールにアクセスできる。
Windows Admin Centerで重要なのは、コマンド実行環境「PowerShell」の機能が利用できることだ。IT管理者はWindows Admin Centerと接続した任意のコンピュータで直ちにPowerShellを開き、スクリプトを実行できる。そのコンピュータを、ローカルマシンであるかのように操作することが可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
覚えておきたい「Windows 10」管理者向け機能
MicrosoftはIT管理者向けに、「Windows 10」のセットアップやアプリケーションのトラブルシューティングを楽にする、さまざまな支援ツールや機能をリリースしてきた。「Windows Sandbox」「Windows Autopilot」「Windows Admin Center」「セーフモード」といった、管理者向けの便利なツールのメリットを紹介する。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[テクバン株式会社] 1画面でITサービスデスク業務が完結 太陽ホールディングスに学ぶデバイス管理 -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] ライセンス無料 Drupalベースの「多言語ECサイト開発用パッケージ」の実力は? -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] 日本発グローバル企業用Drupal「Risley(リズリー)」の実力とは? -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] Drupalサイト運用のリスク解消 潜在的なセキュリティ問題を迅速に発見する方法 -
製品資料
[株式会社ソースポッド] SCS評価制度への対応で工数が増大? 取得後の管理・運用をどう進めるべきか
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
3
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
4
世界PC出荷数が20%急減 情シスを直撃するPC先行調達の反動と価格高騰
-
5
脱VMwareか、継続か? 仮想化ソフト主要6製品の運用管理と統制機能を徹底比較
-
6
326のIPアドレスで1200超のアクセス AIエージェント関与が疑われる攻撃の中身
-
7
セキュリティは「情シス任せ」が過半数 漏えい発生時やSCS評価制度の課題は?
-
8
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
9
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
10
「企業内サーバ環境の利用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
2
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
3
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
6
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
7
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
10
生成AIの活用を阻む「5つの壁」とは? AIネイティブ組織へ変革を遂げる方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー