Windows 10の「改ざん防止」機能を知る【前編】
Windows 10の勝手な設定変更を防ぐセキュリティ機能「改ざん防止」とは何か?
「Windows 10」の「改ざん防止」機能を使うと、マルウェアやサードパーティー製アプリケーションがOSのセキュリティ設定を勝手に変更することを防ぐことができる。この機能の概要を解説する。
システムの設定を変更することで新たな脆弱(ぜいじゃく)性を生み出すマルウェアは、企業のPCにとって最大級の脅威になり得る。たとえ無害なアプリケーションであっても、勝手にシステムの設定を変更し、脆弱性を生み出す場合がある。
「Windows 10」の 「May 2019 Update」(バージョン1903)で、Microsoftはセキュリティ機能として「改ざん防止」機能を導入した。これにより、アプリケーションがPCのセンシティブなセキュリティ設定を変更することがいっそう難しくなる。ただしWindows 10の改ざん防止機能には注意すべき点も幾つかあり、IT管理者はその仕組みについて理解しておく必要がある。
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Windows 10のセキュリティを強化する
Windows 10の「改ざん防止」機能とは
改ざん防止機能を有効にすれば、重要なシステムセキュリティ設定の変更、特にWindows 10のセキュリティ機能による制御を回避する変更を防止できる。その目的は、マルウェアや無害なサードパーティー製アプリケーションが、「Windows Defender ウイルス対策」といったセキュリティ機能の重要な設定を、勝手に変更してしまう事態を防ぐことにある。
改ざん防止機能を有効にすると、以下のようなセキュリティ対策が可能になる。
- 外部アプリケーションによる設定の変更を不可能にする
- Windows Defender ウイルス対策によるリアルタイム保護の設定
- Windows Defender ウイルス対策の設定
- インターネットからダウンロードしたファイルなど、不審なファイルを扱う機能を提供するインタフェース「IOfficeAntiVirus」の設定
- 不審あるいは悪質なシステムプロセスを阻止する振る舞い監視機能の、リアルタイム保護設定
- セキュリティ情報の更新を削除することを防ぐ
- Windows Defender ウイルス対策が完全に停止させられることを防ぐ
改ざん防止機能については考慮すべき重要な事項が幾つかある。1つ目は、管理者権限を持ったユーザーが、Windowsのセキュリティ機能を操作して重要なセキュリティ設定を直接変更することは防止できない点だ。改ざん防止機能の目的は単純に、「サードパーティー製アプリケーションによるWindowsの設定変更を防ぐこと」にある。2つ目は、サードパーティー製のマルウェア対策アプリケーションと、Windowsのセキュリティアプリケーションの併用を防止したり制御したりすることはできない点だ。
Windows 10で改ざん防止機能の有効と無効を切り替える方法
改ざん防止機能はデフォルトで有効になっているが、管理者が必要に応じて無効と有効を切り替えることができる。まずデスクトップ左下のWindowsロゴ(スタートボタン」をクリックして表示されるメニュー(スタートメニュー)から、歯車のアイコンの「設定」を選択する。次に「更新とセキュリティ」「Windowsセキュリティ」「ウイルスと脅威の防止」を順番に選び、「ウイルスと脅威の防止の設定」の項目にある「設定の管理」を選択する。これで改ざん防止機能のトグル(スイッチ)が表示され、有効と無効を切り替えられる状態になる。トグルが表示されないときは、OSを更新する必要がある場合がある。改ざん防止機能が無効になっていると、設定画面に黄色い小さな警告マークが現れる。
Windows 10の改ざん防止機能は、他のアプリケーションや機能に影響を及ぼさない限り、一般的には無効にする必要はない。改ざん防止機能が原因で、Windowsのセキュリティ機能の設定を管理する「ConfigureDefender」のようなサードパーティー製品を介して、Windows Defender ウイルス対策などのセキュリティ機能について、設定を変更ができなくなる可能性がある。組織全体に対するソフトウェアのインストールポリシーを通じてIT部門が管理しているPCは、改ざん防止機能を必要としないケースがある。
後編では、サードパーティー製のセキュリティ製品と改ざん防止機能を併用する方法を説明する。
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Windows 10の「改ざん防止」機能を知る
2019年5月に公開された「Windows 10」の「May 2019 Update」(バージョン1903)には、新たなセキュリティ機能「改ざん防止」機能が加わった。その詳細に迫る。
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