Microsoftは「Windows 10」のセキュリティ強化に役立つ機能やツールを幾つか提供している。OSに組み込まれているもの、別途無償で提供するものなどさまざまだ。主要な4種を紹介する。
攻撃者とセキュリティ担当者間の闘いが激しさを増す中、Microsoftが「Windows 10」に組み込んだセキュリティ機能は、企業やエンドユーザーをサイバー攻撃から保護する手段となる。
Microsoftは「Windows 10はこれまでで最も安全なOSだ」と主張している。これに懐疑的な人がいるのは当然だ。だが同社が提供してきたWindows 10のセキュリティ機能のうち、注目に値するものが幾つかある。
これらのセキュリティ機能は、幅広い企業にとって役に立つ。例えばセキュリティ機能群「Windows Defender」や、Microsoftが推奨するセキュリティ設定の適用を支援する「Security Compliance Toolkit」などだ。
以前からある「Windows Defenderウイルス対策」は、スパイウェアやウイルスといったマルウェアからの保護を実現する。一方で監視・分析機能の「Windows Defender Advanced Threat Protection」(以下、Windows Defender ATP)は、クラウドを利用したセキュリティ分析や機械学習、振る舞い検知などの機能を提供し、セキュリティのレベルを引き上げる(利用には別途ライセンス契約が必要)。さまざまなデバイスからセキュリティに関連するイベント情報を収集し、それらの関連性を含めて分析することで、Windows 10のセキュリティを向上させる。
Windows Defender ATPは、ファイルやWebブラウザのアクセス履歴をはじめとする多くのセキュリティデータを収集。デバイスごとのイベント情報を時系列にまとめた管理用画面で、IT担当者に意思決定の材料を提供する。管理用画面はシンプルなので、IT担当者は必要な変更を加えやすい。
全ての情報漏えいが、Windows Defender ATPにとって“教訓”となる。IT担当者は、攻撃の原因となった可能性のある疑わしいファイルを、より詳細な分析のためにMicrosoftの脅威情報チームに送信できるからだ。
Microsoftの依頼によるForrester Researchの調査結果によると、Windows Defender ATPはデータ漏えい件数を40%削減し、脅威の認識や対処の時間短縮をもたらしているという。IT担当者はWindows Defender ATPを用いることで、情報漏えい対策などのセキュリティ対策に要する時間を短縮し、コスト削減につなげることが可能だ。
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