選定時にまず確認すべき要素を紹介
「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)の失敗しない選び方 3大ポイント
「HCI」への投資を効果的なものにするためには、自社のニーズに適した製品を選定することが重要だ。そのために注意すべき3つの選定ポイントを説明する。
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の導入は一般的に言って大きな投資になる。だからこそ、導入するならば自社のビジネスニーズに合った最適な製品を選定することが欠かせない。HCI製品の選定に着手する際、まずは各HCI製品の基本的な要素を知っておく必要がある。特に確認すべきポイントとして、
- 拡張性の限界
- ソフトウェアの互換性
- 保守サポート
がある。
ポイント1.拡張性の限界
HCIは拡張性が利点だが、どこまでも拡張できるわけではなく、限界がある。その点をまず認識しておく必要がある。HCIは通常、特定のタスクを実行するために個々のノード(サーバ)を集約してシステムの実行環境を構成する。この実行環境を構成するノードの数には上限があるのが一般的だ。その上限が各HCI製品の拡張性の限界ということになる。
ポイント2.ソフトウェアの互換性
既存のインフラで採用しているインフラの管理ツールと、導入を検討するHCI製品の互換性も確認しておくべきポイントだ。ほとんどのHCI製品は仮想マシンのホスト環境として機能する。一部のベンダーは、独自のハイパーバイザーを実行するようにHCI製品を設計している。これは必ずしも問題ではないが、既存のインフラで使用しているハイパーバイザーが、導入を検討するHCI製品のハイパーバイザーと異なる場合、注意が必要だ。
既存のサーバ管理ツールとHCI製品のハイパーバイザーに互換性がなければ、既存の運用管理の方法を継続することはできない。例えばMicrosoftの仮想マシン統合管理ツール「System Center Virtual Machine Manager」を使用して仮想環境を管理している場合があるとする。同社が提供する「Hyper-V」以外の独自のハイパーバイザーを採用しているHCI製品を導入すると、System Center Virtual Machine Managerで管理することはできない。
ポイント3.保守サポート
ベンダーのサポート体制を確認することも、HCIの導入時に必要だ。HCIは通常、個々のノードを集約し、連携して動作するように構成する。これらのノードは独自のシャシーに搭載する。導入後にHCIを拡張する場合は、そのシャシーに搭載でき、既存のノードと連携可能なノードを購入する必要がある。そのため、導入済みのノードの製造が終了する場合、将来的にそのHCIの環境を拡張できなくなる可能性がある。従って、導入を検討するHCIの寿命が来るまでノードを追加できるかどうか、HCIベンダーが保守サポートを提供し続けるかどうかを確認すべきだ。
HCI製品を選定する際、最初に確認すべき要素は拡張性の限界と管理ツールの互換性だ。これらを検討した上で、下記の要素についても十分考慮する必要がある。
- ストレージの要件
- ネットワーク要件
- HCI製品のタイプ(アプライアンス型とソフトウェア型)
- ベンダーロックインの可能性
- データセンター全体に対するHCIの位置付け
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