「HCI」主要ベンダー7社を比較 Nutanix、HPE、Pivot3、Ciscoの違いは機能面で差異化を図る各社

「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)製品が急速に充実している。各HCI製品にはそれぞれどのような特徴があり、他とどう違うのか。主要ベンダーのHCI製品を紹介する。

2019年09月10日 05時00分 公開
[Alastair CookeTechTarget]
画像

 「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)製品の主なメリットとして、専用のストレージエリアネットワーク(SAN)が不要になることがよく挙げられる。これよりも大きなメリットは、インフラ全体の運用管理を統合し、業務を効率化できる点だ。

 各HCI製品は、独自の機能を搭載して差異化を図る。どのようなベンダーのHCI製品があり、それぞれどのような特徴があるのか紹介しよう。

Nutanix

 NutanixはHCI製品を提供し始めた当初、自社ブランドのハードウェアにHCIソフトウェアを搭載して、アプライアンスとして販売していた。発売当初、ハードウェアは1、2台または4台のノード(サーバ)を搭載できる「2U(ユニット)シャシー」を採用していた。

 その後、数年を経てNutanixはHCIソフトウェアベンダーに変わった。NutanixブランドのHCIアプライアンスは、NutanixのHCI製品を導入するための選択肢の一つでしかなくなった。

 NutanixのHCIアプライアンスで利用できるハイパーバイザー製品には、VMwareの「vSphere Hypervisor」(「ESXi」)、Microsoftの「Hyper-V」、Nutanixの「AHV」がある。AHVはオープンソースのハイパーバイザー「KVM」をその原点としている。

 管理ツール「Prism」は、NutanixのHCI製品で注目すべき要素だ。AHVの構成状況を1画面で確認でき、ネットワークの可視化、データ分析、仮想マシン(VM)の一元管理機能を備える。

 Nutanixが抱くビジョンは、HCIでは終わらず、クラウドアーキテクチャを包含する。企業のIT管理者は、デジタルビジネスの推進に貢献するアプリケーションとサービスを実現するために、クラウドを必要としているためだ。

HPE

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...