HCIにはソフトウェアとアプライアンスの2通りの導入方法がある。導入する企業はそれぞれの方法における課題を考慮に入れておくとよい。
「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)の導入に関して、IT管理者がまず決めなければならないのは、HCIをソフトウェアとして導入するのか、パッケージ化されたアプライアンスとして購入するのかだ。
従来、CPUやメモリなどのコンピューティングリソース、ストレージ、ネットワークといったインフラコンポーネントをまとめた統合型インフラを導入する主な目的は、システムの集約だった。ベンダーは、多様なインフラコンポーネントと、それらを統合管理するためのソフトウェアをパッケージ化して提供していた。このパッケージ化された統合型インフラは迅速に導入できることがメリットだが、選択肢が限られ、特定ベンダーの製品にロックインされやすい課題もあった。
今日では、HCIはより広範かつ多様な製品から選べるよう選択肢が拡大している。管理者はHCIをソフトウェアとして、またはソフトウェアを事前にインストールした構成済みのアプライアンスとして導入できる。
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