2019年11月13日 05時00分 公開
特集/連載

日経が基幹系とVDIのインフラに「HCI」を選んだ理由と、クラウドを選ばなかった理由ベンダーの評価ポイントは?

日本経済新聞社は基幹システムとVDI(仮想デスクトップインフラ)の運用環境としてハイパーコンバージドインフラ(HCI)を選択した。なぜHCIを選んだのか。導入後の評価はどうだったか。

[遠藤文康,TechTargetジャパン]

画像

 日本経済新聞社は自社データセンターに、サーバ内蔵ストレージを束ねて共有ストレージアレイのように利用可能にした統合型インフラ「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)を導入した。サーバ、ストレージ、ネットワークで構成する3層型の仮想化インフラの刷新が目的だ。NutanixのHCIソフトウェア「Nutanix Enterprise Cloud OS」を導入。基幹系システムと、新たに導入した仮想デスクトップインフラ(VDI)システムのインフラとして利用している。

 これまで日本経済新聞社は、「日本経済新聞」(日経新聞)電子版のサービスをパブリッククラウドで運用している他は、ほぼ全てのシステムを2013年に構築したオンプレミスの自社データセンターの仮想化基盤で運用してきた。新聞制作システムや会計系のシステムなど100個以上のシステムが自社データセンターにある。

 従来の仮想化インフラは、ブレードサーバとCisco Systemsのネットワークスイッチ「Cisco Nexus」、NetAppのストレージアレイ、VMwareのハイパーバイザー「ESXi」といった構成で、仮想マシン約100台を稼働させていた。Nutanixの年次カンファレンス「Nutanix .NEXT Japan 2019」で講演した日本経済新聞社情報技術本部の一木宏行氏は、この仮想化インフラの運用で「頭を悩ませることが少なくなかった」と振り返る。

 悩みの種はハードウェアの度重なる増設だった。一木氏によれば増設は5年で7回に及んだという。下記のような点が問題となり、最適解を見いだすのが難しい状況に陥っていた。

  • サーバやストレージを増設するたびに多額の設計費用が発生する
  • 増設が完了するまでに時間がかかる
  • 増設の際にリソースに余裕を持たせようとすると、無駄なリソースを抱えることになる

パブリッククラウドではなくHCIを選択した理由

ITmedia マーケティング新着記事

news153.jpg

「広告をきっかけにアプリをダウンロード」 回答者の46%――Criteo調査
コロナ禍におけるアプリユーザー動向調査レポート。日本のモバイルアプリユーザーはコン...

news088.jpg

「ウェビナー疲れ」 参加経験者の約7割――ファストマーケティング調べ
ウェビナーに参加する目的や参加頻度など、ウェビナー参加者の最新動向に関する調査です。

news070.jpg

現金主義からキャッシュレス利用へのシフト 理由の一つに「衛生」も――クロス・マーケティング調査
キャッシュレス利用が顕著に増加。金額によって支払い方法の使い分けが定着しつつあるよ...