新旧「HCI」の違い【前編】
“歴史と進化”で知る「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)とは何か
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)はその誕生からこれまでにどのような進化を経てきたのか。最新のHCIを知る上で重要な“HCIの根幹”を説明する。
サーバとストレージの統合に始まり、さまざまな種類へと枝分かれした――。これは「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)のことだ。最初に登場した当時、HCIの概念は比較的シンプルだった。以前は「サーバとストレージの統合」というシンプルな概念でどのようなHCI製品でも説明できたが、時間の経過とともにHCIの機能が多様化した。今ではHCI製品を選定する際に詳細な検討が必要になった。
そこで、HCIの進化を追いながら、HCIの根幹となる機能や新たなモデルのHCIが誕生するに至ったいきさつなどを説明しよう。
併せて読みたいお薦め記事
インフラのアーキテクチャを解説
「HCI」ベンダー比較
インフラ製品の導入事例
登場したばかりの頃のHCI
登場した当初のHCIの概念は、ストレージを内蔵したノード(サーバモジュール)の集合体だった。スタンドアロンのストレージアレイを、ストレージを内蔵したノードで置き換える――。これによって、個別の管理ツールによってCPUやメモリといったコンピューティングリソースと切り離して管理していたストレージを、サーバ仮想化の管理下に統合することになる。図は、3つのノードで構成されるHCIのクラスタを示している。ストレージ、CPU、メモリが同一ノード内で共存する。
初期のHCIを選定する際、ポイントになっていたのは下記のような点だ。
- ストレージをどのように管理するか
- ストレージの管理方法となる選択肢は、何らかのコントローラーを使用するか、OS組み込みのストレージ管理機能を使用するか、といった幾つかの選択肢がある。前者の方がハイパーバイザーを選択する自由度が高く、後者の方がパフォーマンスの効率性が高まる。
- HCI製品をアプライアンスで導入するか、ソフトウェアで導入するか
- HCI製品にはすぐに導入可能なアプライアンス型と、任意のノードにインストールするソフトウェア型の製品がある。現在までのHCIの進化を考慮しても、アプライアンスで導入するのか、ソフトウェアで導入するのかといった選択は依然として残っている。
HCIの進化による分化
ホモ・サピエンスが現代の人へと進化したように、HCIも進化を続け、登場した当初の形を変えている。HCIの原型の要素は、製品選定をする際に現在でも依然として重要だ。ただし進化したHCIは、さらに検討に値する興味深い要素を含んでいる(後編で詳述)。
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新旧「HCI」の違い
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