放送サービス企業がHCIではなく「コンポーザブルインフラ」を選んだ理由事例で探る「コンポーザブルインフラ」の可能性【前編】

コンポーザブルインフラは、企業にどのようなメリットをもたらすのか。放送サービス事業者Skyview Networksの事例から探る。

2019年10月25日 05時00分 公開
[Garry KranzTechTarget]
画像

 放送サービスを提供するSkyview Networksは、大量のストリーミングコンテンツを運用するため、動的にコンピューティングとストレージを拡張できるインフラを必要としていた。こうしたインフラの代表例はクラウドだが、同社は大量のデータをクラウドに転送するための料金を調べたところ、致命的な額にまで高騰することが分かった。この問題に対してどのような手法を取り入れたのか。

 Skyview Networksが選択したのは、Hewlett Packard Enterprise(HPE)が提供するコンポーザブルインフラ「HPE Synergy」をオンプレミスに導入することだ。Skyview NetworksはHPE Synergyでプライベートクラウドを構築した。「HPE Synergyを導入した結果、ネットワークトラフィック量に応じてコンピューティング、ネットワーク、ストレージのリソースを動的に組み合わせることができるようになった」。同社のIT部門でバイスプレジデントを務めるクリス・ホルバート氏はこう話す。

テレビやラジオ向け音声データの配信インフラに活用

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news149.jpg

メルカリがリテールメディア「メルカリAds」を本格開始 想定される広告ニーズは?
メルカリが新たな収益源を確立すべく広告事業への参入を発表した。

news120.jpg

「ディープフェイク」が本当に危険な理由とは? AIが変えるソーシャルメディア5つのシナリオ【前編】
AIはソーシャルメディアマーケティングと広告の分野で効率と効果を大幅に向上させている...

news053.jpg

ファーストパーティーCookieとサードパーティーCookieの違いって結局、何?
GoogleのサードパーティーCookie廃止の方針が二転三転し、デジタル広告業界は大きく混乱...