災害復旧が失敗する6つの落とし穴【前編】

テストしていないDR(災害復旧)計画がもたらす残念な結末

さまざまな要因により、災害復旧の優先度が高まっている。だが多くの企業が、普通に考えれば落ちるはずのない落とし穴にはまって復旧に失敗している。この、当然回避できる落とし穴になぜ落ちるのか。

 災害復旧(DR)は、ITの障害や自然災害など予期せぬ事態が起きた後、「通常業務」に戻す機能である。

 中核ビジネスシステムのメンテナンス、そのシステムデータの保護、クライアントPCやネットワークの提供を担当するのはIT部門だ。最近では、音声通信の提供なども担当に含まれる。だがDR計画は事業規模の課題なので、事業部門にも責任が及ぶ。

 企業はかつてないほどデータを利用するようになっており、IT部門は世界中のどこでもそうしたデータへのアクセスを適切に提供するようになりつつある。こうした状況を背景に、IT部門にはこれまで以上に大量のデータの処理が求められる。ユーザーや顧客はダウンタイムに以前ほど寛容ではなくなっており、データに対する攻撃を企業の機能を停止させ金銭を得るための手段と考える攻撃者も増えている。

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