2019年12月24日 08時00分 公開
特集/連載

クラウドストレージかテープかを決める境界線クラウド対テープ【後編】

クラウドストレージにはメリットもあるが、デメリットもあるので必ずしもベストな選択肢とはならない。テープの方が優れている場合もある。どちらを選ぶべきか、その判断の目安を紹介する。

[Stephen Pritchard,Computer Weekly]
iStock.com/Andreus

 前編(Computer Weekly日本語版 12月4日号掲載)では、テープのメリットとデメリットを整理した。

 後編では、テープとクラウドサービスの比較と使い分けるポイントを紹介する。

テープに代わるクラウドの台頭

 4slのモート氏は次のように警告する。「2019年現在において、テープバックアップからの災害復旧は、ほとんどの企業で要求されるレベルのパフォーマンスを実現しない。オンプレミスでもクラウドでもHDDからの復旧を容易に実行できる今、10年前には十分だったものが今では受け入れられなくなっているということだろうか」

 このギャップを埋めるには、フラッシュ、オンラインとニアラインのHDD、そしてテープから成る階層型システムを用いる必要がある。災害復旧には全く異なるアプローチを検討する必要がある。プライマリーとセカンダリーのストレージシステムでミラーリングや同期レプリケーションなどを行うのがその例だ。また、クラウドでバックアップと復旧を行うことも増えている。

 クラウドストレージは一見、テープの代わりになるように思える。ある意味それは真実だ。

 IDCのグッドウィン氏が指摘するように、Acronis InternationalやCommvault Systemsなどのバックアップと復旧ツールの大手プロバイダーやアーカイブベンダーは現在、クラウドベースのサービスを提供しているか、クラウドを保存先として使用できるようにしている。クラウドへのオフサイトバックアップをエンドユーザーに見えないようにするという目的がここにある。

各社のクラウドサービス

 クラウドストレージプロバイダー大手も独自のアーカイブサービスを提供しており、テープの代替メディアとして宣伝することが増えている。

 だが、どのバックアップ製品もクラウドストレージと直接統合できるわけではなく、同じように機能するわけでもない。これがアプリケーションの互換性と動作の問題につながる。データマネジャーは、ビジネスアプリケーション、バックアップ製品/サービス、クラウドプロバイダーに互換性があり、適切なレベルの保証が提供されることを確実にしなければならない。

 クラウドサービスにもデメリットがある。1つ目は、驚くべきことにコストだ。




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