「ストレージクラスメモリ」の可能性と市場動向【前編】

「ストレージクラスメモリ」(SCM)は何の役に立つのか? 実現可能な使い方

メインメモリとストレージの中間的な役割を果たす「ストレージクラスメモリ」(SCM)。メモリやストレージとどう違い、どう使えるのだろうか。

 アプリケーションはその種類によってはメモリやストレージに対して、かつてないほど高度な要求をするようになっている。これを受けてメモリやストレージのIOPS(1秒当たりのデータ読み書き回数)を高め、レイテンシ(遅延)を減らす革新的な技術を導入する必要性が高まっている。

 有望な技術が「ストレージクラスメモリ」(SCM)だ。SCMはコンピュータのメインメモリとして使用される「DRAM」(Dynamic Random Access Memory)並みにデータの読み書き速度が高い。DRAMは電源を失うとデータも失うが、SCMは「SSD」(ソリッドステートドライブ)が搭載するフラッシュメモリのように、電源を切ってもデータを保持できる不揮発性メモリだ。

 SCMはメインメモリとストレージの中間的な役割を果たす。「永続メモリ」(Persistent Memory)と呼ばれることもある。最上位にCPUがある階層構造の中で各メモリを位置付ける場合、メインメモリは上位にあり、ストレージは下位にある。SCMはその間に位置する。階層構造上は上位に位置する方がCPUに近い。

 DRAMと同様、SCMはバイト単位でデータにアクセスできる。NAND型フラッシュメモリのようにブロック(データを記録する最小単位である「メモリセル」をまとめた塊)単位でデータにアクセスすることもできる。DRAMとNAND型フラッシュメモリの両方の特徴を持つことから、わずかなレイテンシしか許容できないアプリケーションをはじめ、さまざまな用途での利用が期待できる。

SCMは何の役に立つのか

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Robert Sheldon
Robert Sheldon

テクニカルコンサルタントを務め、フリーランスのテクノロジーライターとしても活動している。「Windows」やデータベース、ビジネスインテリジェンス(BI)を主なテーマとして、書籍や記事、研修教材の豊富な執筆経験を持つ。

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