初心者のためのホームネットワーク15大基礎用語【第1回】
「帯域幅」「AP」「イーサネット」とは? 在宅勤務ネットワークの必修用語
在宅勤務のためのホームネットワークは、さまざまな技術的な要素で構成されている。ネットワーク初心者のために、そうした各要素を理解するための基礎用語を解説する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を受けて、各国政府は人と人との間隔を保つ「ソーシャルディスタンス」(社会的距離)の確保を要請し、企業の間では在宅勤務などのテレワークが広がっている。こうした中、会社にとっても従業員にとっても、ホームネットワーク(家庭内ネットワーク)が仕事用のネットワークにもなるという認識が不可欠になった。
ホームネットワークは、社内の「LAN」や「WAN」といった社内ネットワークと同等の回線容量や機能を想定した設計にはなっていない。新たにテレワークをする従業員にとってはそのことが、オフィスワークからテレワークへの切り替えを難しくしている。この切り替えに苦労した経験があったり、今も苦労していたり、自分が抱える技術的な問題をIT部門に説明するのに苦労していたりする従業員は少なくない。こうした従業員は、ホームネットワークの基本に関する本用語集を使って、ホームネットワークを支える技術に関する理解を深め、IT部門とのコミュニケーションを効率化できる。
本連載で紹介する15個の基礎用語は、社内ネットワークへの接続のために必要なハードウェア、さまざまな種類のネットワーク技術など、ホームネットワークの基本を網羅している。第1回は3つの基礎用語を説明する。
基礎用語1.帯域幅
「帯域幅」は厳密には、データ伝送に使用する電波の周波数の幅を指すが、比喩的に回線容量と同じ意味で使われる。十分な帯域幅があれば、その従業員のクライアントデバイスから、ネットワーク内の他の地点へと大容量のデータを伝送できる。テレワークをする複数の人が、単一のホームネットワークで同時にWeb会議に参加した場合、帯域幅が不十分になることがある。
基礎用語2.無線LANアクセスポイント
大手コーヒーチェーンStarbucks Coffeeの店舗であれ、企業の本社であれ、どんな事業所でも見上げてみれば、恐らく天井近くに設置された、アンテナが1本か2本付いた小さな“箱”が目に入るだろう。それが「無線LANアクセスポイント」(AP)だ。APは、無線LAN接続モジュールを備えたクライアントデバイスである「無線LANクライアント」に、無線によるデータ通信機能を提供する。APはルーターに物理的に接続し、有線LANと無線LANの橋渡しをする。
基礎用語3.イーサネット
無線LANが存在する前、有線LAN規格の「イーサネット」はネットワークを支配していた。無線LANが普及した今も、イーサネットは幅広く使われている。イーサネットは物理的な「イーサネットケーブル」によって、LANやWANを横断するデータ伝送を実現する。イーサネットが有線データ伝送の根幹をなすのに対し、無線LANは無線データ伝送の根幹をなす。データ伝送速度を安定させるため、あるいはネットワークのセキュリティ対策を強化するために、従業員がイーサネット準拠の有線LANを使うこともある。
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