いまさら聞けない「ハブ」「スイッチ」「ルーター」の基礎 主な違いとは?主要なネットワークデバイスをざっくり解説

ネットワークの基本的な構成要素である「ハブ」「スイッチ」「ルーター」。これらはそれぞれ、どのようなネットワークデバイスであり、どう違うのか。簡潔に解説する。

2019年08月25日 08時30分 公開
[Andrew FroehlichTechTarget]
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 「ルーター」「スイッチ」「ハブ」は全てネットワークデバイスだ。だが、その役割はそれぞれ異なる。本稿は、これらのネットワークデバイスをさらに詳しく見ていく。ハブとスイッチの違いを見てから、スイッチとルーターを比べる。


ハブとスイッチの違い

 LAN内で2台以上のデバイスを接続する場合、ハブを使うことになる。「リピーターハブ」「ネットワークハブ」「イーサネットハブ」「マルチポートリピーター」などとも呼ばれるハブは、LANケーブルを流れる電気信号を増幅して中継する「リピーター」の複数ポート版と考えてよい。ハブは、ネットワークプロトコルの機能を7つのレイヤー(階層)に分類した「OSI基本参照モデル」の「物理層」(レイヤー1)で機能する。

 送信デバイスからデータを受け取ったハブは、全てのポートに対してそのデータを出力する「ブロードキャスト」をする。データを受け取ることを目的にそのハブに接続されたデバイスは、確実にそのデータを受け取る。ただしハブに接続した他の全てのデバイスも、そのデータを受け取ることになる。そのデータを必要としないデバイスは、単にこのブロードキャストされたデータを無視する。とはいえ、ハブに接続されるデバイスの数が増えるにつれ、通信の非効率さが際立つことになる。

 そこで考案されたのが、「スイッチングハブ」「ネットワークスイッチ」「レイヤー2スイッチ」(L2スイッチ)などとも呼ばれるスイッチだ。伝統的なスイッチは、OSI基本参照モデルの「データリンク層」(レイヤー2)で機能する。スイッチは、ハブとは異なる重要な機能を提供する。

スイッチの基本的な仕組み

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