TCP/IPの7大脅威【中編】

ARPスプーフィング、ポートスキャン、ICMP攻撃とは? 「TCP/IP」を狙う攻撃

インターネットの基本的なプロトコル群「TCP/IP」に関するセキュリティ問題には、さまざまな種類がある。把握しておくべき攻撃手法と対策を紹介する。

 前編「いまさら聞けない『TCP/IP』とは? 何が危険なのか?」は、インターネットの基本的なプロトコル「TCP」(伝送制御プロトコル)と「IP」(インターネットプロトコル)を中核としたプロトコル群「TCP/IP」の概要を整理し、気を付けるべきサイバー攻撃を解説した。中編は引き続き、TCP/IPを脅かす攻撃を3つ取り上げる。

  1. IPスプーフィング(前編で紹介)
  2. ARPスプーフィング
  3. ポートスキャン(会員限定)
  4. ICMP攻撃(会員限定)
  5. シーケンス番号予測攻撃(後編で紹介)
  6. 中間者攻撃(後編で紹介)
  7. DoS/DDoS攻撃(後編で紹介)

2.ARPスプーフィング

概要

 「ARP」(アドレス解決プロトコル)は、IPアドレスをMACアドレス(MAC:メディアアクセス制御)にマッピングするプロトコルだ。は、攻撃者がネットワーク内の正当なIPアドレスを装うために、偽のARPメッセージを送信する攻撃手法をARPスプーフィングと呼ぶ。「キャッシュポイズニング攻撃」「ポイズンルーティング攻撃」と呼ばれることもある。

 攻撃者はARPスプーフィングによってシステムに潜入し、データを傍受したり、システムを変更したり、停止させたりする。ARPスプーフィングはデータ損失に加え、通信内容を盗聴する中間者攻撃、DoS(サービス拒否)/DDoS(分散型サービス拒否)攻撃、通信の乗っ取りに発展する恐れがある。

対策

 「パケットフィルタリング」を使用して、ネットワーク内のIPアドレスを偽装した不正なIPアドレスによる通信をブロックする。ARPスプーフィングを検出するソフトウェアもある。データの送信元が伝送前のデータを暗号化したり、データの受信先に認証を求めたりすることも、ARPスプーフィングに対処する一助となる。

3.ポートスキャン

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