IoTデバイスで「IEEE 802.11」無線LANを採用すべき理由と、注意すべき限界「IEEE 802.15.4」の方が適している場合も

IoT(モノのインターネット)デバイスの通信手段として、低コストでの通信を可能にする無線LANが広く利用されている。ただし、その通信範囲や消費電力には課題がある。

2020年06月03日 05時00分 公開
[Paul NikolichTechTarget]

関連キーワード

IEEE | IoT(Internet of Things) | 無線LAN


 IoT(モノのインターネット)デバイスの導入が急速に進み、新技術と旧技術の融合が課題となる中、「IEEE 802.11 Standard」準拠の無線LANはシンプルで安価な通信手段になっている。IEEE 802.11 Standardは、無線LANのOSI参照モデルの物理層と、データリンク層の一部であるメディアアクセス制御層のさまざまな技術を定義した規格群だ。

 広く普及しているIEEE 802.11 Standard準拠の通信モジュールは、コストが非常に低いため、センサーなどのIoTデバイスの安価な通信手段として採用されている。ネットワーク接続型のサーモスタット(温度を一定に保つための自動調節器)や防犯カメラ、電気・ガス・水道メーター、生体センサーなど、さまざまなIoTデバイスがIEEE 802.11 Standardに準拠した通信モジュールを組み込んでいる。

 IEEE 802.11 Standardは、デバイスが通信前に、同じ周波数帯で既に電波を発信しているデバイスがあるかどうかを確認する「Listen Before Talk」(LBT)の仕組みを採用。効率的な周波数帯の利用を実現している。

IoTデバイスでの無線LAN利用には限界も

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...