無線LANアクセスポイントと無線LANルーターには重大な違いが存在する。いずれも無線LANへの接続のために同じような役割を果たしているものの、この2つのデバイスは双子というより、いとこのような関係にある。
新たに無線LANを導入する際、無線LANアクセスポイントと無線LANルーターのどちらを選ぶべきかは、主にネットワークの物理的規模や組織のニーズ、無線LANユーザーの総数といった要因に左右される。一般的に無線LANアクセスポイントを複数使う方が、規模の大きい組織や企業の需要に適している。
小規模事業所や住宅では一般的に、無線LANルーターの方が適している。これは無線LANアクセスポイントとイーサネットルーターという2種類のデバイスの機能が、1台の物理アプライアンスに収められているという性質による。特筆すべき事項として、無線LANルーターを無線LANアクセスポイントだと見なすことはできても、無線LANアクセスポイントが無線LANルーターになることはできない。
本稿は、無線LANアクセスポイントと無線LANルーターの違いについて、さらには個々のネットワークニーズに応じてどちらを選ぶべきかを解説する。
無線LANアクセスポイントは、既存の有線LANに無線LAN機能を追加する物理アプライアンスを指す。
大多数の企業や組織は複数の無線LANアクセスポイントを必要とする。複数の無線LANアクセスポイントを分散して配置すれば、大きな物理空間やクライアントデバイスが大量にある環境での接続需要に対処できる。無線LANアクセスポイントが加わるごとに、その場所にいるユーザーが接続できるようになり、ネットワークのカバー範囲や可用性が拡大する。
無線LANアクセスポイント群は、ゲートウェイの役割を果たす別のルーター(この場合、無線LANルーターではない)と連動する。ルーターはLANとインターネットといった複数のネットワーク間でデータを送受信し、無線LANアクセスポイントはクライアントデバイスをLANに接続する。
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