新たな無線LAN規格が登場するたびに、市場で注目されてきたのはスループット(実環境におけるデータ伝送速度)が向上するという点だった。無線LANの新規格「IEEE 802.11ax」(無線LANの業界団体であるWi-Fi Allianceの製品認証プログラム名称は「Wi-Fi 6」。以下、Wi-Fi 6)の性能について考察してみよう。
Wi-Fi 6に準拠したある無線LANルーターの広告には、「合計で最大10.8Gbpsの通信速度」といったメッセージが記されている。これは文字通り捉えれば素晴らしい数値だ。この広告メッセージが本当に実現するかどうかは別として、このメッセージの根拠になっている要素とは何だろうか。本稿はこうした数値が導き出される理由を明らかにする。
例に出した無線LANルーターは、同時に3つの周波数帯を利用できる。データ伝送速度が「1.2Gbps」の2.4GHz帯が1つ、「4.8Gbps」の5GHz帯が2つだ。ここで念頭に置きたいことがある。こうしたデータ伝送速度の数値は、理論上実現可能な最大値を表すことだ。つまり、その製品がそれ以上のデータ伝送速度を達成できないことをベンダーが保証している数値だと考えることができる。
婚活・恋活マッチングアプリ 3億7000万人の巨大市場の行方
世界のマッチングアプリ(デートアプリ)市場のすう勢と、ウィズコロナの展望。
データのサイロ化を乗り越えLTVを最大化する変数を発見 ネット宅配クリーニング「Lenet」がやったこと
事業の多角化などに伴うデータのサイロ化を防ぐためには統合的なデータ基盤が不可欠だ。...
2021年のゴールデンウイークの予定 「自宅で過ごす」が依然として主流だが外出予定は増加――インテージ調査
外出意向は高まりつつも、新型コロナへの不安が消えたわけではないようです。