「Wi-Fi 6」の本当のすごさは“速さ”ではなかった? その真価とは「Wi-Fi 6」の本領【後編】

製品認証プログラム「Wi-Fi 6」と共に知られる無線LAN新規格の「IEEE 802.11ax」は、そのスループットに大きな注目が集まっている。しかしこの新規格の魅力は、それだけではない。

2019年08月22日 05時00分 公開
[Craig MathiasTechTarget]

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 前編「『Wi-Fi 6』無線LANルーターの速度が宣伝通りにならない“納得の理由”」は、無線LANの新規格「IEEE 802.11ax」(無線LANの業界団体であるWi-Fi Allianceの製品認証プログラム名称は「Wi-Fi 6」。以下、Wi-Fi 6)のスループット(実環境におけるデータ伝送速度)を制限する、さまざまな要因を解説した。無線LANの進化はスループットの向上に目が向けられがちだが、Wi-Fi 6で本当に注目すべきは、スループットの向上ではない。後編はWi-Fi 6で注目すべきポイントと、これまでの無線LAN規格とは決定的に異なる理由を説明する。

 Wi-Fi 6を評価する際、意味のある基準はスループットだけではない。チャネル(データの送受信に用いる周波数帯)数やセル数(1つの無線LANアクセスポイントの電波が届く範囲)を減らし、ベンダーが提供する無線LANの管理や分析機能を利用すれば、スループットを上げることは不可能ではない。

 企業における大半の無線LAN環境に大きく影響する要素は、スループットではなく「キャパシティー」だ。

Wi-Fi 6によるキャパシティーの増大とは

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