次世代無線LAN「IEEE 802.11ax」がもたらす4つのメリット「Wi-Fi 6」は何が違う?

次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」には、新しい仕組みが多数搭載されている。従来規格よりも性能の向上が期待できるが、具体的にどのようなメリットがあるのだろうか。

2019年07月10日 05時00分 公開
[Lee BadmanTechTarget]

関連キーワード

Wi-Fi | 無線LAN | ネットワーク | 技術解説


画像

 次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」(無線LANの業界団体Wi-Fi Allianceによる製品認証プログラムの名称では「Wi-Fi 6」)の正式な標準化に向けた作業が進んでいる。IEEE 802.11axと、移動体通信システムの新規格「第5世代移動体通信システム」(5G)のどちらが優れているかという論争があちこちで起こっており、正式標準化前から、これらのネットワーク規格に準拠した製品が競い合うように発売されている。

 IEEE 802.11axには、どのようなメリットがあるのだろうか。標準化前のドラフト規格の情報から、特に大きな4つのメリットを紹介する。

メリット1.通信の高速化

 最速値を比較したとき、新しい無線LAN規格は前の規格より高速化することが一般的だ。IEEE 802.11axの場合、単なる測定値ではなく、実際の利用場面で日常的にスループット(実環境におけるデータ転送速度)1Gbps以上を実現できる可能性がある。ただし実際の速度は、実装の方法と無線LANクライアントとなるデバイスの組み合わせに左右される。

メリット2.複数デバイスの同時接続

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...