クラウドサービスのトラフィック最適化【第7回】

“速いMicrosoft 365”をかなえる「クラウドとの距離」を縮める利点と課題

クラウドサービスを快適に使うために、通信を最適化する方法はさまざまです。今回はそれらの中から、クラウドサービスとの距離を最小化する方法のメリットとデメリットを紹介します。

 第6回「“遅いMicrosoft 365”をネットワーク大改造なしで解消する『ADC』の利点と課題」では、オフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)を始めとするクラウドサービスの動作が遅くなる問題の解決策として、「SD-WAN」(ソフトウェア定義ネットワーク)を利用した方法を解説しました。最終回となる本稿はもう一つの解決策として、クラウドサービスとの距離を最小化する手段のメリットと注意点を紹介します。

クラウドサービスとの距離最小化のメリット

 クラウドサービスとの距離の最小化によるアクセス高速化については、第4回「ローカルブレークアウトより効果的? “遅いMicrosoft 365”を防ぐ手段とは」で紹介したように、

  • データセンター事業者のデータセンター内で直接接続する
  • 通信事業者のWANサービスを利用する
  • クラウドサービスとの物理的な距離が近い仮想デスクトップを利用する

といった方法があります。クラウドサービスとの物理的な距離を最小化することで、アクセスを高速化する直接的な効果が期待できます。具体的なメリットは以下の通りです。

  • クラウドサービスとの接続を高速化する効果が高い
  • インターネット回線の通信品質の影響を受けにくい
  • 仮想デスクトップと併せて利用することで場所やデバイスを問わず利用できる

 インターネット回線のように通信速度が保証されないベストエフォート型の回線と異なり、専用線やIP-VPNなどの仮想的な専用線で接続する場合は、比較的安定的にクラウドサービスを利用できます。デスクトップ仮想化システムを併用した場合、従業員は場所やデバイスを限定せず仮想デスクトップを利用できるようになるため、多様な働き方やBCP(事業継続計画)を併せて実現できます。

クラウドサービスとの距離最小化の注意点

 クラウドサービスとの距離を最小化する方法で注意すべき点は以下の通りです。

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クラウドサービスのトラフィック最適化

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