「セルフサービスツール」を改善する方法【前編】
企業が「セルフサービスツール」を改善したくなる4つの原動力とは
インターネットで製品の情報を集める消費者に、企業はどのように情報を提供すればよいか。その方法の1つに「セルフサービスツール」がある。セルフサービスツールをより使いやすく改善する方法を説明する。
消費者がインターネットで見つかるデータを製品購入の参考にすることは、珍しくなくなった。今後近いうちに、企業と顧客とのやりとりの半数以上が「セルフサービスポータル」を通したものになるとしても驚きではない。セルフサービスポータルとは、企業が顧客に向けて、製品購入の検討に役立つ情報をまとめたWebサイトのことだ。
企業のカスタマーエクスペリエンス(CX:顧客経験価値)部門のリーダーは、顧客がセルフサービスポータルなどのセルフサービスツールの利用でメリットを得られるようにする必要がある。まずできることは、ユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)の向上だ。人工知能(AI)技術や音声アシスタントなどの導入が、その手段となり得る。
本連載は、ビジネスリーダーがセルフサービスツールを改善するための方法を紹介する。
方法1.改善の4つの原動力を知る
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チャットbot関連のトピック
ビジネスリーダーは、CXや販売、マーケティング、製品開発など各部門のリーダーと話をして、セルフサービスツールの改善がCX改善にどう貢献するかを検討する必要がある。一般的に顧客と企業との間に発生するやりとりには、依然として人間の力が欠かせない。ただし人間の力が必要ない場合、セルフサービスツールはパーソナライズ化した体験を顧客に提供し、顧客満足度を高めることができる。
企業がセルフサービスツールを改善する原動力となる要素は幾つかある。以下にこうした原動力の候補を幾つか紹介する。
原動力1.問題解決の迅速化
カスタマーサービスの担当者と話すために顧客を長い時間待たせることは、迅速な問題解決の妨げになる可能性がある。こうした場合、顧客をセルフサービスポータルに誘導することで、より迅速な問題解決が可能になる。
企業は、顧客がどのような問題に面したときにセルフサービスポータルへ誘導するのが最適かを把握しておかなければならない。例えば企業はチャットbotを使って、夜間に製品に関する情報を求める顧客をセルフサービスポータルに誘導すれば、顧客は問題を早期に解決できる可能性がある。
原動力2.UX向上
既にセルフサービスポータルを提供していても、そのUXが決して魅力的だと言えない場合は、ハウツー動画やポッドキャスト、画像などのマルチメディアコンテンツをセルフサービスポータルへ追加することを検討する。それによって顧客を引き付け、顧客が必要とする情報を提供する。
原動力3.売り上げ増加
販売部門の責任者は、電話で実施していた顧客対応をセルフサービスポータルに置き換えることで販売実績が低下するのではないかと懸念する可能性がある。AI技術を利用した予測分析をセルフサービスポータルに追加することで、販売部門は顧客が必要とする商品を提案しやすくなり、販売実績を増加させやすくなる。
原動力4.運用コスト低減
カスタマーサービスの運用コストは、一般的に上昇傾向にある。顧客からの問い合わせへの対処法として、リアルタイムの返答は最もコストが高い。企業はセルフサービスツールを取り入れることで人を介した顧客対応を減らし、顧客サポートのコストを削減できる。
次回は、セルフサービスツールを改善するための方法をさらに2つ紹介する。
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