「Windows」「macOS」セキュリティ比較【中編】
Windowsを危険なOSにしない仕組み 面倒な“あの作業”こそ最大の武器?
広く使われるOSだからこそ、Microsoftは「Windows」を安全なOSにすべく努力し、工夫してきた。Windowsにはセキュリティを支えるさまざまな仕組みがある。それを有効なものにするには、ユーザーの協力も欠かせない。
サイバー犯罪者に狙われやすい「Windows」と「macOS」。セキュリティの観点から両OSの歴史を振り返った前編(「『Mac』は『Windows』より安全」説はこうして生まれた)に続く本稿は、Windowsのセキュリティアーキテクチャを紹介する。
併せて読みたいお薦め記事
「Windows」と「macOS」の歴史を振り返る
macOSも攻撃の“蚊帳の外”ではない
Windowsのセキュリティアーキテクチャ
Windowsのセキュリティアーキテクチャは、「Local Security Authority」(LSA)という仕組みを中心に構築されている。LSAの主な機能はユーザーがPCにログイン(ログオン)するとき、ユーザーを認証して安全なアクセスを可能にすることだ。
ユーザーが認証情報を入力すると、Windowsはユーザーのパスワードの一方向ハッシュ(改ざんされないように、パスワードを不可逆変換して置き換えた文字列)を作成する。LSAはこのハッシュを、認証情報を管理する「Security Accounts Manager」(SAM)のデータベース内にある照合用ハッシュと比較。合致していればユーザーが正しいパスワードを入力したと判断し、SAMがユーザーのログインを許可する。加えてLSAは、ユーザーがアクションを起こすたびに「Security Reference Monitor」というカーネルのコンポーネントでアクセスを制御し、安全と判断したアクセスのみを許可する。
Windowsのセキュリティの長所と短所
Windowsセキュリティの最大の長所は、MicrosoftがOSを頻繁に更新し、最新の脅威に対処できるようにしていることだ。ユーザーはあまり更新を好まないが、「新たに見つかった脅威からデバイスを守るために、更新は不可欠なことだ」とMicrosoftは考えている。Windowsをきめ細かく制御するMicrosoftのセキュリティポリシーも強みだ。デバイスの管理者はセキュリティポリシーを使い、自社のニーズに合わせてWindowsの保護を強化できる。
最大の短所は、古いコンポーネントを残したまま、OSの規模が拡大し過ぎたことだ。Microsoftは比較的古いコンポーネントも更新するが、コンポーネントの数が増えれば脆弱(ぜいじゃく)性も増えやすくなるため、攻撃を招きやすくなる恐れがある。
後編は、macOSのセキュリティアーキテクチャと、その長所と短所を紹介する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー