「『Mac』は『Windows』より安全」説はこうして生まれた「Windows」「macOS」セキュリティ比較【前編】

「Windows」搭載PCよりも「Mac」の方が安全だという“Mac安全神話”は、なぜ生まれたのか。両者の歴史を振り返りながら、その誕生の背景を探る。

2021年09月03日 05時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

関連キーワード

Windows | Mac | サイバー攻撃


 「macOS」は「Windows」より安全だ――。そうした“安全神話”はもう崩れており、そもそも存在しなかった可能性すらある。どちらのOSも攻撃の的にされ、それぞれ「セキュリティの長所も短所もある」との認識が広まってきたからだ。結局のところ、セキュリティの確保はOSではなく、ユーザーの行動次第で成否が決まる。

デスクトップを狙う「2大脅威」とは?

 デスクトップOSを狙う2大脅威といわれるのが「マルウェア」と「ソーシャルエンジニアリング」による攻撃だ。どちらもWindowsとmacOSの両方を標的にしており、macOSを搭載するAppleのクライアントデバイス「Mac」ユーザーも決して手をこまねいてはいけない。

 マルウェアとは、デバイスを感染させるためのプログラムやファイルの総称だ。標的のPCに入り込んだ後、パスワードやクレジットカード番号を盗んだり、ユーザーの行動を監視したりすることを狙う。システム全体の障害を引き起こすマルウェアもある。

 ソーシャルエンジニアリングとは、人をだまして不正侵入のためのIDやパスワードを獲得するなど、人の物理的・心理的な隙を突く行為を指す。例えば攻撃者が技術サポートエンジニアになりすましてユーザーから機密情報を引き出すのが、ソーシャルエンジニアリングのよくある手口だ。

“Mac安全神話”はこうして生まれた Windows対Macに見るセキュリティの歴史

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...