IT管理者向け「無線LAN改善」のヒント【前編】
在宅勤務の「無線LAN」を不調にするNG集 「やってはいけないこと」をまず確認
通常、従業員宅の無線LANをIT管理者は監視できない。在宅勤務が当たり前になる中ではこれが課題になる。遠隔で従業員の無線LANを改善するにはどうすればいいのか。
自宅の無線LANをどう整備すればいいのか――。在宅勤務が当たり前の働き方として定着する中で、これはIT管理者の悩みとして残ったままだ。
IT管理者は、従業員の自宅のネットワークを簡単には監視できない。「syslog」などのログ管理ツールを使っても、従業員の自宅内までは把握できないことが一般的だ。だからといって従業員の自宅の無線LANを放置してはいけない。従業員が勝手に設置した、IT管理者には状況が見えにくい無線LANの改善方法を紹介する。
自宅無線LANの不調を引き起こす要因 何をしてはいけない?
従業員は会社にいるときと同じように、自宅でも無線LANを快適に使うことを求めている。IT管理者がこれを支援するには、次の基本事項を押さえることが重要だ。
インターネット回線の帯域幅を十分に確保
最新かつ機能豊富な無線LAN機器を設置しても、利用するインターネット回線の帯域幅(回線容量)が小さければ意味がない。必要とする帯域幅は、その従業員の職務によって異なる。例えば自宅で動画を編集し、その動画を頻繁に会社のサーバにアップロードする従業員の場合、帯域幅の小さいインターネット回線を使えば生産性に支障が出る。
古い機器の使用をやめる
会社であっても自宅であっても、古い機器は通信速度の低下や、不安定な接続の要因になる。従業員は自宅で使う機器の交換時期に無頓着なこともある。そのためIT管理者は、臆測せずに従業員の自宅の無線LANの状況をきちんと把握するように努めた方がいい。特に使用している機器の世代や、使用年数を尋ねるようにしよう。
例えば下記のような機器は、通信速度低下につながる可能性がある。
- 無線LAN規格「IEEE 802.11g」の無線LANルーター
- 帯域幅が10Mbpsのハブ
- 使用年数の長いノートPC
自身がどのような機器を使用しているのかについて、従業員自身がよく分かっていないこともある。その場合、IT管理者は従業員から機器のモデル番号の写真を送ってもらい、インターネットで機器の情報を調べる必要がある。同時に、PCが搭載する無線LANアダプターやBIOS、CPUなどを交換する必要があるかどうかも確認するとよい。
電波強度を高める
無線LANルーターの設置場所によっては、従業員が仕事をする部屋に十分に電波が届かず、それが通信速度を落とす要因になることがある。そのため電波強度を確認することは重要だ。
在宅勤務者の自宅には、普通は無線LANの電波強度を測定するための専用ツールはない。専用のアプリケーションを従業員にダウンロードしてもらえば、PC画面に表示されるアンテナマークを見るよりも詳細に調べることができる。こうした電波強度を調べるための何らかの方法を従業員に案内しよう。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー