コミュニケーションツールの「アクセシビリティー」を向上させるには【第4回】

「障害者が使いやすいコミュニケーションツール」が皆を幸せにするのはなぜ?

障害者の働きやすさを高めることは、コミュニケーションツールの「アクセシビリティー」向上の主な目的だ。ただしアクセシビリティー向上の恩恵を受けるのは障害者だけではないという。どういうことなのか。

 企業がコミュニケーションツールの「アクセシビリティー」(利用しやすさ)を積極的に高める意義は、障害のある従業員が、自ら配慮を求めずに済むようにすることだ。従業員が自分の障害に言及することに不安を感じている場合は、特にそうだと考えられる。

 人とのコミュニケーションに難しさを感じる「自閉スペクトラム症」(ASD)、注意の持続や衝動性の抑制に難しさを感じる「注意欠陥・多動症」(ADHD)、文字の読み書きに難しさを感じる「ディスレクシア」(発達性読み書き障害)――。こうした障害の大半は「目に見えない」と、ライフサイエンス事業を手掛けるVerily Life Sciences(Alphabet傘下)のアクセシビリティー責任者、テイマー・サビア氏は指摘する。周囲が気付きにくいからこそ、企業は先手を打ってアクセシビリティー向上を進めることが大切だ。

 アクセシビリティー向上のメリットを享受できるのは、実は障害者など特定の従業員だけではない。

アクセシビリティー向上は“こんなこと”にも役立つ

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