Microsoftの企業買収と市場の独占【後編】

Microsoftの独禁法違反懸念に対して、EUの調査が進まなかった理由

「Microsoft Teams」の販売方法が欧州連合(EU)の独占禁止法違反の可能性があるとして、Microsoftを取り巻く動向が注目を集めている。専門家が指摘する「訴訟が進みづらい理由」とは。

 ビジネスチャットツール「Slack」を手掛けるSlack Technologiesは2020年7月、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会にMicrosoftを独占禁止法違反で提訴した。オフィススイート市場で支配的な立場にあるMicrosoftが、「Microsoft 365」(Office 365)と「Microsoft Teams」をバンドル(組み合わせて販売)することは独占禁止法違反かどうか、が争点だった。欧州委員会は2023年7月に、この争点を評価するための正式な調査を開始した。

 専門家は「独占禁止法に関する訴訟は進展しづらい」と指摘する。その理由を、Microsoftが過去に手掛けた企業買収事例を例に挙げて解説する。

独占禁止法の立証が難しい理由、Microsoftが受ける影響度は

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Makenzie Holland
Makenzie Holland

「CIO Dive」シニアニュースライター。2015年に米国インディアナ州立大学ブルーミントン校でジャーナリズムの学士号を取得。連邦政府の技術政策担当記者、『Wilmington StarNews』記者、『Wabash Plain Dealer』記者(犯罪・教育担当)を経て現職。

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