3種類のストレージを比較【第4回】
ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージの違いとは?
ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージにはそれぞれどのような特徴があり、何が得意なのか。3つのストレージについて、各種の視点で違いを紹介する。
ストレージの種類はブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージの3つに分けることができる。それぞれどのような違いがあるのか。アクセス方法やパフォーマンス(性能)など、ストレージの活用に影響する各種視点で比較する。
「ブロック」「ファイル」「オブジェクト」ストレージ3種はここが違う
併せて読みたいお薦め記事
連載:3種類のストレージを比較
- 第1回:「ブロックストレージ」の“ブロック”とは? どんなストレージなのか?
- 第2回:「ファイルストレージ」とは? 使いやすいストレージなのはなぜ?
- 第3回:「オブジェクトストレージ」の利点とは? オブジェクトとは何か?
各種ストレージの賢い使い方とは
- オブジェクトストレージ
- API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を通じてアクセスする
- ファイルストレージ
- ファイル共有のプロトコル「Server Message Block」(SMB)や「Network File System」(NFS)を使ってアクセスする
- ブロックストレージ
- SAN(ストレージエリアネットワーク)を構成するプロトコル「iSCSI」(Internet Small Computer Systems Interface)や「Fibre Channel」(ファイバーチャネル)を介してアクセスする
保存できるメタデータ量の違いも、3つのストレージタイプを比較する際の重要なポイントだ。オブジェクトストレージでは、必要なだけのメタデータを保存できる。ファイルストレージとブロックストレージは、保存できるメタデータの量に制限がある。
パフォーマンス(性能)もストレージの種類ごとに異なる。一般的に、ブロックストレージはレイテンシ(遅延)が最も低く、オーバーヘッド(処理にかかる余分な負荷)も少ない。ファイルストレージでは、ファイルシステムがオーバーヘッドを生み出し、パフォーマンスが低下しやすい。オブジェクトストレージは、求められる性能に合わせて拡張しやすいが、レイテンシが生じる可能性がある。
データの冗長性にも違いがある。ブロックストレージやファイルストレージは、「RAID」(Redundant Arrays of Independent Disks)やイレージャーコーディング(数学的関数を使用して一連のデータを、冗長性を含む形式に変換する方法)の技術によって冗長性を実現する。オブジェクトストレージには冗長機能が組み込まれている。
ストレージタイプを選択する際は、自社の規模を考慮することが重要だ。拡張性に優れたオブジェクトストレージは大規模な企業に最適だ。ブロックストレージはデータベースなど、ストレージへの直接アクセスが必要なアプリケーションのユーザー企業に適している。ファイルストレージは、画像や音声情報など非構造化データを保存したいと考えているユーザー企業向きだ。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
2
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
3
「WSUS」終了の時限爆弾 “本命”移行先ツールとMicrosoft提唱の新管理手法
-
4
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
5
アラート47%削減 オープンハウスが捨てた「全部メール通知」の監視体制
-
6
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
DX導入企業の3割超がむしろ「負担増」 9割が陥る“内製化のわな”
-
9
継続利用は4割どまり M365 Copilotが「効く業務」と期待外れの境界
-
10
ベッドでの使用が「PC騒音」を悪化させる? Dellが推奨する冷却ファンの鎮め方
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー