「営業から事務所へ電話確認」を削減
弁当の玉子屋がSalesforceを導入 属人化した営業管理から脱却する
Goofyは、企業向け弁当配送を手掛ける玉子屋がSalesforceを導入したと発表した。事業拡大を見据え、営業管理の属人化解消とデータ活用を進める。同社が抱えていた課題とは。
企業向け弁当配送を手掛ける玉子屋は、属人化した営業管理の課題を解消するため「Salesforce」を導入した。SFA(営業支援システム)/CRM(顧客関係管理)の導入支援を手掛けるGoofyが2026年8月25日に発表した。同社によると、玉子屋は顧客情報や対応履歴を一元化するとともに、注文実績を自動で取り込む仕組みを構築した。
この背景にあるのは、新工場の稼働を見据えた事業拡大だ。玉子屋は今後、5万~6万食を提供できる体制を見据えて営業力の強化とデータ活用を進めている。玉子屋は、従来の営業管理でどのような課題を抱えていたのか。Salesforceの導入で何が変わったのか。
営業情報が「班長や担当者の頭の中」に
玉子屋では従来、営業情報や配送実績、問い合わせ対応などの情報管理を各班長や担当者に依存していた。
担当者自身は顧客の状況を把握していても、その情報が組織全体で共有されているとは限らない。このため、会社全体で営業状況や顧客対応の状況を把握するまでに時間がかかっていたという。
注文実績の確認にも手間がかかっていた。例えば営業担当者が顧客の平均食数などを確認したい場合、事務所に電話して問い合わせることがあった。
こうした運用では、営業担当者だけでなく、問い合わせを受ける事務担当者にも確認作業が発生する。事業規模が拡大して顧客や注文数が増えれば、情報確認に伴う負担も大きくなる。
そこで玉子屋は、各班長、担当者に依存していた顧客情報や対応履歴の管理を、組織として活用できる状態にするためSalesforceの導入を決めた。
●注文実績を自動取り込み、営業担当者が自分で確認
Salesforce導入後は、顧客情報や問い合わせへの対応履歴を同システム上で一元管理する体制を構築した。さらに、注文実績などのデータをSalesforceへ自動で取り込む仕組みを整備した。これにより、営業担当者は顧客ごとの詳細な注文データや過去の傾向を自分で確認できるようになった。
この結果、必要な情報を確認するため事務所へ電話する場面は減り、営業担当者の確認作業だけでなく、問い合わせを受ける事務担当者の負担も軽減したという。
「会社全体の数字が見えない」状態から脱却
もう1つの課題は、会社全体の注文数や営業状況を把握しにくかったことだ。
営業情報が担当者ごとに分散している状態では、個々の顧客の状況だけでなく、組織全体として目標に対してどこまで進んでいるのかも把握しにくい。
そこで玉子屋は、Salesforceに情報を集約し、営業関連データを可視化することで、会社全体で数字や目標の達成状況を意識できる体制づくりを進めた。
●システム導入だけでなく「現場で使われる状態」を重視
今回の取り組みでは、システムを構築するだけではなく、現場への定着も重視したという。
Goofyを選んだ理由について玉子屋の担当者は、業務内容を理解した上で提案したことや、Salesforceの専門用語などについて繰り返し説明したことを挙げている。
特に評価したのが、「システムを作ること」で終わらず、実際に現場で利用できる状態になるまで支援した点だという。
本稿は、Goofyが2026年8月25日に公開した属人化した営業管理から脱却し、5万食・6万食体制を見据えた営業基盤へを基に作成しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
顧客対応から現場まで支援、フィールドサービスを変えるAIエージェント基盤とは -
製品資料
現場のスケジューリング不全を解消、フィールドサービス業界におけるAI活用 -
製品資料
AI活用で開発効率は本当に上がる? レビュー負荷を抑える新たな開発環境とは -
製品レビュー
複数のAIモデルを一元管理するには? 開発者の自由と組織の統制を両立する秘訣 -
市場調査・トレンド
グローバル脅威2025:AIで変わるサイバー攻撃、最新手法と防御策を徹底解説
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「HDD終了」は本当か 巨大クラウド2社が下した大容量フラッシュへの決断
-
2
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
5
「データ集約」はリスクだらけ? 分散型データセンターが“必然”になる理由
-
6
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
-
7
管理職の損失は年間29万円 資料はあるのに調べ直しが減らない理由
-
8
「GitHub Copilot」3000人に配布も基本機能しか使われない 保険大手が得た教訓
-
9
10年かけてBIを再構築したアマノの一手 「権限がない」「予算がない」でもDXは動かせる
-
10
【漫画付き】"RAG導入失敗3例"と処方箋 「入れても使われない」を終わらせる
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
2
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
3
属人化や仕様バグはなぜ起きる? AI時代に必須のドキュメント文化の作り方
-
4
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
5
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
6
中小企業必見、Microsoft 365でゼロトラストセキュリティを実現する方法
-
7
5分で分かる「AI駆動開発エージェント」 要件定義から設計・実装・テストまで
-
8
動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
-
9
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
10
NTTドコモが実践したクラウド統合監視 業務量2倍でも残業削減を実現できた理由
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー