Google流の選考でも防げない問題

コーディング試験はもう古い シニアエンジニア採用で「指導力」を見抜く方法

従来のコーディング試験や思考問題では、優秀なシニアエンジニアを取りこぼす可能性がある。現場で求められるのは、指導力や実業務での問題解決力だ。従来の面接プロセスを見直し、優秀なメンターを引き寄せるには。

 人材採用は企業にとって大きな予算項目であり、既存メンバーを本業から引き離す要因にもなる。ミスマッチな採用は、こうした業務負担をさらに増大させる。だからこそ、シニアエンジニアのような高度な専門職選考では、適切な手法を選択することが重要だ。

 エンジニア採用には、主に2つの手法が用いられてきた。

 1つ目であり最も普及している手法が、コーディング課題の提出だ。実務で使う見込みのあるプログラミング言語を指定し、候補者に基本的な課題を解かせる。「React」「Angular」「Vue.js」といったライブラリやフレームワークを使って簡単なToDoアプリケーションを作成する、といったものが典型例だ。採用枠に必要なスキルを備えているかどうかを確かめるのが狙いであり、ジュニア層やミドル層の選考において有効な手段となる。

 2つ目の手法はGoogleが広めたスタイルだ。面接官は候補者に抽象的な質問を投げ掛け、思考プロセスや問題へのアプローチ方法を把握する。「マンホールの蓋はなぜ四角ではなく丸いのか」「スクールバスの中にビー玉は何個入るか」といった問いが挙げられる。

従来の採用手法では見落としてしまう能力

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