リフト&シフトで挑むデータ基盤の一元化

RedshiftやOracleから「Databricks」に移行 アクサが“全面刷新”を避けた理由

企業のデータ活用が進む一方で、部門ごとの個別最適化によるシステム分断が深刻化している。既存システムの全面刷新はリスクが高く頓挫しやすい。アクサ・ジャパンが実践した「現実的な移行アプローチ」に迫る。

 データドリブンな意思決定が求められる中、事業部門ごとにシステムが乱立し、データ基盤が分断されることは企業にとってよくある課題だ。個別開発されたレガシーシステムが複雑化したまま放置すれば、データへのアクセス性が損なわれるだけではなく、将来的なAI活用のボトルネックにもなりかねない。

 生命保険や損害保険を扱うアクサ・ジャパンも、この課題に直面していた。同社は従業員の半数以上が日常的にデータを分析するほどデータ活用の成熟度が高かったが、グループ統合の進展に伴い、個別のデータレイクや運用プロセスが分散・複雑化していたのだ。

 そこでアクサ・ジャパンは、データ分析からAIモデルの開発・運用までを一元的に扱えるデータ基盤システム「Databricks」を採用し、データウェアハウスの運用費用を最大60%削減することに成功した。データウェアハウス「Amazon Redshift」やOracle製品で構築された既存システムに対する無理なリファクタリング(全面刷新)を避けた移行プロセスとは、どのようなものか。

複雑なレガシーシステム移行で選んだ「現実的なアプローチ」

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