従来の暗号化技術に潜む弱点

生データを隠してデータ連携 KDDIが4000万人の顧客情報を安全に分析できた理由

企業間のデータ連携においては、プライバシー規制の順守が課題となっている。KDDIはそうした要件に応えるため、生データを出さず安全にデータ連携、分析を実現した。どのような仕組みなのか。

 AIモデルの高度化や効果的なマーケティング施策には、組織の壁を越えたデータ連携が不可欠だ。しかし、日本の個人情報保護法における第三者提供制限やデータ漏えいリスクが、企業間のデータ連携において構造的な制約になっている。

 こうした課題に対し、機密データ技術を扱うAcompanyは通信事業者のKDDIと共に、データを保護したまま計算処理を実行する「Confidential Computing」(CC:秘密計算)技術を活用したデータクリーンルームを構築した。これによって、パートナー企業に生データを開示することなく、4000万人規模の顧客データを用いた安全な共同分析システムを実現した。厳格な法規制下において、大規模なデータ連携を可能にしたアーキテクチャの要件を解説する。

4000万人規模のデータを安全に共同分析できるデータクリーンルーム

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