『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者』出張版
【基本情報技術者試験】膨大なデータをどう整理する? 「ディレクトリ」構造の基本
ITの基礎理論から経営・マネジメントまで幅広い知識が問われる国家資格「基本情報技術者試験」。IT担当者が直面しやすいテーマを取り上げ、図解を交えながら実践的な知識を解説します。今回は、システム内の膨大なデータをツリー構造で効率的に整理、保存する「ファイルシステム」を説明します。
「基本情報技術者試験」は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定する国家試験です。「ITエンジニアの登竜門」として知られていますが、ITの基礎だけではなく、プロジェクトマネジメントや経営戦略、関連法規、会計など、ITをビジネスに活用するための幅広い知識が問われるのが特徴です。そのため、エンジニアのみならず、企業のIT担当者やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わるビジネスパーソンにとっても、実務に直結する知識を体系的に学べる資格として重要視されています。
本記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』(高橋 京介 著)から、IT担当者が日々の業務で直面しやすい重要テーマをピックアップし、図解を交えながら解説します。今回は、システム内の膨大なデータをツリー構造で効率的に整理、保存する「ファイルシステム」を説明します。
データ管理とファイルシステム
データ管理とは
「OSの4つの機能」のうちの1つである「データ管理」について解説します。
データ管理とは、コンピュータが処理する「データ」を管理する機能です。具体的には、「ファイルシステム」や「バックアップ」などの機能です。これらの機能は、基本情報技術者試験においてとても重要です。中でも「絶対パス」は非常によく出題されるのでしっかり押さえておいてください。
ファイルシステム
ファイルシステムとは、データのまとまりを「ファイル」として扱うことで、データを管理しやすくする機能です。下図はWindowsのファイルシステムの操作画面です。写真や音楽などのデータがフォルダに格納されています。
先述したように、コンピュータは「0」と「1」の2つの数値しか扱うことができません。このため、コンピュータに保存されているあらゆるデータは、突き詰めれば「0」と「1」の羅列になります。しかし、このような無機質な数値を人間が解読するのは不可能です。2進数の羅列を見て、それが画像なのか、音楽なのかを判別できる人はいないでしょう。
そこで、ファイルシステムの登場です。ファイルシステムが、2進数の羅列であるデータを「ファイル」として視覚化し、人間に扱いやすい形に変換します。
ファイルとディレクトリ
ファイルとは、記憶装置に記録された情報の集まりであり、ファイルシステムの管理単位の1つです。ファイルには「書類」という意味があります。
ディレクトリとは、ファイルを格納する場所です。ディレクトリを活用することで、無数に存在するファイルを、種類ごとに分類して格納することが可能になります。例えば、音楽ファイルは音楽ディレクトリに、画像ファイルは画像ディレクトリにと、人間がわかりやすい形でファイルを格納できます。
ツリー構造によるデータ管理
ファイルシステムは、ファイルやディレクトリを「ツリー構造(木構造、階層構造)」で管理します。ツリー構造とは、各ファイルを下図のように分類して管理するデータの管理方法です。枝分かれしている木を逆さまにしたような形状になることからツリー構造(木構造)と呼ばれています。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| ルートディレクトリ (Root Directory) |
階層構造の最上位のディレクトリのこと。通常はハードディスクの直下がルートディレクトリになる。 |
| カレントディレクトリ (Current Directory) |
ユーザーが現在、作業しているディレクトリのこと。 |
※この記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』から、アイティメディアが出版社の許可を得て一部加筆編集の上、転載したものです(無断転載禁止)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者』出張版
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社みらい翻訳] 本当に使える「会議翻訳ツール」を見極める4つの選定基準 -
事例
[アルテリックス・ジャパン合同会社] 100万件規模の結合検証を1分未満に、三菱UFJ銀行に学ぶ業務改善&人材育成術 -
事例
[アルテリックス・ジャパン合同会社] 管理会計の変革で大幅な業務削減も? 大日本印刷の事例に学ぶ脱Excelの実践術 -
事例
[アルテリックス・ジャパン合同会社] 分析スピードもF1級 マクラーレンレーシングの成功を支えるデータ活用基盤とは -
事例
[アルテリックス・ジャパン合同会社] 三菱商事に学ぶ財務/経理業務プロセス変革 “手作業依存”から脱却した方法は
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
3
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
4
Microsoft 365導入後も稟議は「Excelをメールで回覧」 承認が止まる理由
-
5
AIエージェントで「ERPの魔改造」復活の懸念 せっかくのクリーンコアが崩壊
-
6
OpenAIやAnthropicでさえ制御不能 2026年夏「3大サイバー攻撃」の衝撃
-
7
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
8
増えすぎたAIエージェントが野良化 幹部の36%がインシデント発生時に隠したいと回答
-
9
Googleの業務向けAIエージェント「Gemini Agent」が登場 しかし課題は山積み
-
10
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
3
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
SASE選定は「見極め力」で大きな差――本当に必要な製品を選ぶための6つの視点
-
8
マンガで学ぶXDR/MDRのメリット、中小企業のセキュリティ強化になぜ有効か?
-
9
脱VMwareに成功した企業は何をどう実践した? 事例に学ぶ戦略立案&実装のコツ
-
10
自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー