データ統制と自動化のジレンマ

三菱UFJ eスマート証券が肥大化するオンプレDBを刷新

複数のオンプレミス製品で構成されたDBは運用負荷を増大させる。放置すればシステム改善への投資を阻むリスクがある。データ統制とクラウドサービスの利点を両立させる判断基準を、三菱UFJ eスマート証券の事例を基に解説する。

 国内でオンライン証券事業を展開し、約210万口座(2026年7月末時点)を抱える三菱UFJ eスマート証券。同社のオンライン取引サービスを支えているのが、株式発注システム「RAIDEN」をはじめとする証券基幹システムだ。

 金融機関の基幹システムの運用で、高い処理性能や可用性の確保は最優先事項だ。この点に関して、三菱UFJ eスマート証券はデータベースの運用に大きな課題を抱えていた。複数のオンプレミス製品を組み合わせたインフラは保守や運用の負荷が大きく、ストレージ固有の機能に依存したバックアップやデータの複製といった作業が極めて複雑化していた。

 複雑化したデータベースの運用を見直す際、一般的にはパブリッククラウドへの完全移行が有力な選択肢となる。しかし三菱UFJ eスマート証券は、金融機関に求められる厳格なデータ統制を保つために、データを自社のデータセンター内に保持し続ける必要があった。同社が選んだシステム構成とは。

データ統制の壁を越える「次期インフラの選定基準」

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