意外に古いその歴史
今からでも知りたい、「3Dプリンタ」超入門
本稿では、3Dプリンティングの基礎とその誕生の歴史、そして3Dプリンティングが向かう先について役立つ情報を提供する。
3Dプリンティングにまつわる話題の多くは大げさで期待過剰なところがあるものの、1つはっきりしていることがある。それは、3Dプリンティングがものづくりに対する世間の考え方を変化させ、既存の価値基準を覆すテクノロジーだという事実だ。3Dプリンティングを注目に値しないものと切って捨てることはできない。3Dプリンティングについてよくご存じない場合は、まず本稿をぜひ読んでいただきたい。
3Dプリンティングの歴史
多くの人は3Dプリンティングを新しいテクノロジーだと考えている。だが、それは全くの見当違いだ。私たちが知る限り、3Dプリンティングの基礎的な要素の誕生は1800年代中盤までさかのぼる。それは、写真家の草分け的存在だったフランソワ・ウィルメイ氏が写真彫刻の手法を編み出したときのことだ。この手法では24台のカメラが必要だった。24台のカメラを使うことで、1枚の3D写真画像を記録したのである。同氏は今ならアナログデータマップとでも呼ばれそうなものを作成すると、3D写真を使って非常に緻密な人間の彫刻を作った。
時計の針を1983年まで進めよう。この年、エンジニアのチャック・ハル氏が現代の3Dプリンティングの進化における第一歩を踏み出した。ハル氏は光造形法という手法を発明し、紫外線とフォトポリマー樹脂を使用して、正真正銘“世界初”の3Dプリントを作成した。それは、目を洗うために使用するプラスチック製の小さな器だった。それ以降、テクノロジーの世界はゆっくりだが着実に3Dプリンティングに本来備わっている可能性の実現に向けて進んでいる。
3Dプリンティングの基礎
3Dプリンティングは積層造形と呼ばれることもある。3Dプリンティングの仕組みは比較的単純だ。3Dプリンティングは、デジタル設計ファイルを使用して、薄い層を1度に1層ずつ重ねて固体を構築する。今のところ、3Dプリンティングの限界を作るのは人間の想像力だけである。3Dプリンタの「プリントヘッド」で使用できる素材は、ゴムのような素材からプラスチックや金属にまでと幅広い。だが実際のところ、こうした製造方法は3Dプリンティングの上っ面を論じているにすぎない。
3Dプリンティングの可能性
最近、3Dプリンティングで住宅やビルを作成する実験が見事に成功した。かかった時間は従来の建築方法で一般的にかかる時間と比べると、ごくわずかだ。また、製菓業では食料雑貨店の店主が、食べられる飾りを3Dプリントしてケーキの装飾に使用するなどの珍しい試みがなされている。それから、生体物質を使用して人間の臓器を3Dプリントする研究も行われている。これで、3Dプリンティングの可能性の奥深さを理解してもらえるだろう。
3Dプリンティングによって買い物の仕方が根本的に変わることで、輸送業が立ち行かなくなる可能性もある。各家庭に3Dプリンタがあれば、買い物に行く必要がなくなるかもしれない。買い物に行く代わりに、単純に設計図をダウンロードしてプリントアウトするのだ。つまり、物理的に何かを届けてもらう必要がなくなる。原理上は3Dプリンタを3Dプリントすることさえ可能だ。
3Dプリンタの価格は依然として高い。だが徐々に手頃な価格になってきており、時間とともに安くなることが期待される。
3Dプリントの方法を学ぶことに興味があるなら、ルクセンブルク3D Printing for Beginnersの「3DPrintingForBeginners.com」や米3D Printing Industryの「3DPrintingIndustry.com」のようなサイトにアクセスして、3Dプリンティングの基礎を学習すると好スタートを切ることができるだろう。また、米Amazonの「3D Printing Store」にアクセスして、購入可能な3Dプリント商品の種類を確認することもできる。
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