医療IT最新トピック
「健康長寿社会」実現にケーブルテレビを活用、広島県三原市で実証実験始まる(1/2 ページ)
生活習慣病発症予防に向け、広島県三原市では同市で普及しているケーブルテレビを中心にITを利用したサービスを提供する実証実験を開始。医療IT関連の最新トピックを紹介します。
「IT化が他分野より10年遅れている」ともいわれる医療業界だが、関連技術や製品、サービスは日々進化している。医療IT関連の動向を紹介する「医療IT最新トピック」。今回は、RFIDタグによる乳児見守りシステムの導入、兵庫県北部でのビデオ会議ネットワークの構築、広島県・富山県のITを活用した予防医療サービスの実証実験などを取り上げる。
トピック一覧
- 「Apple Watch」と連動するクラウドアプリ「believe」
- 地域包括ケア向け患者情報共有システム「バイタルリンク」、帝人ファーマ
- 永寿総合病院がRFIDタグによる乳児見守りシステムを導入
- 医療安全管理モニタリングシステムを開発、東北福祉大学 関田グループら
- 地域医療・介護連携サービスを販売開始、ワイズマン
- コニカミノルタが米Viztekを買収、プライマリケア市場の拡販狙う
- 神戸大学附属病院ら兵庫県内の12の医療機関がビデオ会議ネットワークを構築
- 従業員ストレスチェック業務をクラウドで自動化、日立製作所
- 診療所向けクラウド型電子カルテ「クリプラ」のβ版リリース、クリニカル・プラットフォーム
- 日立メディコが検診車向け医用画像転送サービスを販売開始
- 健康長寿社会実現に向けた先進的IT予防モデルの実証実験、富士通ら
- 医療画像と患者情報をひも付けるクラウドサービス、キヤノン
「Apple Watch」と連動するクラウドアプリ「believe」
医療系システムベンダーのプロアスとモバイルアプリ開発を手掛けるブレインハーツが医療クラウドサービス「believe」を共同開発した。believeは、セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド型アプリ開発プラットフォーム「Salesforce App Cloud」をベースとするウェラブル端末の連係サービス。Salesforceと米Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」などのウェアラブル端末を組み合わせて、ウェアラブル端末で計測した生体情報をクラウドに記録する。在宅医療や地域医療連携における多職種連携ツールとしての利用を想定している。製品の提供時期や販売価格は未定(発表:プロアス、ブレインハーツ<2015年9月15日>)。
地域包括ケア向け患者情報共有システム「バイタルリンク」、帝人ファーマ
帝人ファーマが2015年9月25日に地域包括ケア向け患者情報共有システム「バイタルリンク」を販売開始した。バイタルリンクは、体温や脈拍、血圧、血中酸素飽和度など在宅療養中の患者の生体情報を測定器からスマートフォンなどのモバイル端末に取り込み、医師やケアマネージャーなどの関係者間でリアルタイムに共有できるようにするシステム。関係者間でのリアルタイムな患者の見守りを可能にし、急性増悪の早期把握や患者セルフケアの支援などに役立つ。服薬指導や診察時に撮影した画像、各種帳票などを共有できる「連絡帳」機能、厚生労働省の医療情報データベースに基づいて患者に処方する医薬品を管理する「おくすり情報」機能などを備える。NTTエレクトロニクスが開発した(発表:帝人ファーマ<2015年9月25日>)。
永寿総合病院がRFIDタグによる乳児見守りシステムを導入
永寿総合病院(東京都台東区)は、サトーヘルスケアが提供する乳児見守りシステム「Cadi SmartSense for Infant Safety」を導入し、2015年8月に本格運用を開始した。Cadi SmartSense for Infant Safetyは、RFIDタグを活用し赤ちゃんの取り違え・連れ去りを防止するシステム。現場担当者は、クライアントPCやスマートフォン、タブレットで乳児を見守ることができる。母親用、乳児用、コット(新生児向けキャリーベッド)用のRFIDタグを連係し、乳児の取り違えが起きるとLEDライトと音で警告する。乳児用タグの位置情報を常時監視し、通過禁止エリアに入ったことを感知するとアラート音が鳴る機能、母親・乳児のマッチング状況や双方の位置情報のログ管理機能などを備える。永寿総合病院は、施設のセキュリティ向上と医療現場のヒヤリハットリスクの低減効果を期待し、同システムの導入を決めたという(発表:サトーヘルスケア<2015年9月28日>)。
医療安全管理モニタリングシステムを開発、東北福祉大学 関田グループら
東北福祉大学 健康科学部教授 関田康慶氏の医療安全研究グループとアウトカム・マネジメント、キーウェアソリューションズの3者が、医療安全管理モニタリングシステム「HoSLM」を共同開発した。HoSLMは、関田医療安全研究グループの研究成果である「医療安全ピラミッド理論」を基にインシデントやアクシデントデータを分析し、医療安全状態の評価(危険度の評価)や医療安全対策を実施した効果(介入効果)の評価を可能にする。また、医療安全に関する分析資料を自動出力する機能を搭載。出力した資料は、医療安全管理委員会や院内の医療安全研修会の資料に活用できる。HoSLMの販売価格は、1ライセンス当たり200万円(税別、以下同)。2015年10月1日に販売を開始した(発表:東北福祉大学 関田医療安全研究グループ、アウトカム・マネジメント、キーウェアソリューションズ<2015年10月1日>)。
地域医療・介護連携サービスを販売開始、ワイズマン
介護支援システムや電子カルテシステムを提供するワイズマンが、地域医療・介護連携サービス「MeLL+ Community」を販売開始した。MeLL+ Communityは、地域の複数の医療・介護サービスを利用する患者や利用者の情報を、関係者間で共有する機能を提供するクラウドサービス。クライアントPCやスマートフォン、タブレットでリアルタイムに情報を共有できる。また、機能ごとや職種、事業所ごとの利用権限や閲覧制限を設定できる。年間契約の利用形態を取り、事業所当たりの利用料金は契約数で変動する(発表:ワイズマン<2015年10月1日>)。
コニカミノルタが米Viztekを買収、プライマリケア市場の拡販狙う
コニカミノルタがヘルスケア事業の米販売子会社Konica Minolta Medical Imaging U.S.Aを通じて、医療機関向け画像診断機器・ソフトウェアを提供する米Viztekを買収した。今回の買収により、コニカミノルタは米国のプライマリケア市場での拡販を見込む。デジタルX線画像診断や超音波診、PACS(医療用画像保管システム)を中心とする医療ITサービスの提供を推進する狙い(発表:コニカミノルタ<2015年10月2日>)。
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