Amazon、Google、Microsoftのクラウドサービス無料プラン比較(後編)
Windows Azure Platformの無料プランの利用価値総額
クラウドプロバイダーの提供する無料プラン紹介。後編ではWindows Azure Platformの無料プランの詳細を解説する。
「Amazon Web ServicesとGoogle App Engineの無料プランの利用価値総額」では、「Amazon Web Services」および「Google App Engine」の無償プランの詳細を解説した。本稿では米Microsoftの「Windows Azure Platform」の無償プランを解説する。
Windows Azure
Windows Azureを利用してアプリケーション開発を行う開発者には、幾つか無料試用プランの選択肢がある。MSDN Premium、MSDN Ultimate、BizSparkの契約者向けの無償利用特典のほか、Microsoftパートナー向けに提供されるCloud Essentials Pack(クラウド開発パートナー支援エントリーパック)などだ。それぞれの無償プランの詳細は以下の通り。
| Windows Azure Platformの項目 | MSDN契約者 | 価値(ドル) | Cloud Essentials Pack | 価値(ドル) |
|---|---|---|---|---|
| Windows Azure(試用期間) | 16カ月(※) | 無期限(※※) | ||
| コンピューティングインスタンス(月間) | 750時間(スモール) | 90.00 | 750時間(エクストラスモール) 25時間(スモール) |
37.50 3.00 |
| Azureテーブル/Blobストレージ | 10Gバイト | 1.50 | 3Gバイト | 0.45 |
| ストレージトランザクション | 100万回 | 0.10 | 25万回 | 0.025 |
| SQL Azure Webデータベース | 3個(各1Gバイト) | 29.97 | 1個(1Gバイト) | 9.99 |
| Azure AppFabric | ||||
| アクセスコントロールトランザクション | 100万回 | 19.99 | 10万回 | 1.99 |
| サービスバス接続 | 5接続 | 9.95 | 2接続 | 7.98 |
| データ転送(アジア太平洋を除く) | ||||
| 受信 | 7Gバイト | 0.70 | 3Gバイト | 0.30 |
| 送信 | 14Gバイト | 2.10 | 7Gバイト | 1.05 |
| 月間価値総額 | 154.31 | 62.29 | ||
| 年間価値総額 | 1851.72 | 747.42 | ||
※MSDN契約者向けの特典は、ユーザーのMSDN契約が失効した時点で打ち切られる。
※※Cloud Essentials Packを利用するには、Microsoft Partner Networkのメンバーとして登録し、Microsoft Platform Readyプログラムに参加し、Windows Azure Platformに対応予定のアプリケーションを登録する必要がある。この特典は無期限で提供される。詳細はOakLeaf Systemsブログを参照のこと。
またMicrosoftはWindows Azure Platformの30日間無料パスを発行している。この無料パスでは販売促進コードが必要だがクレジットカード登録は不要で、主にAzureのトレーニングプログラムとの併用が想定されている。Windows Live ID当たり1つの無料パスが与えられる。Microsoftは2011年3月31日で既存の特別導入プラン(Introductory Special)を終了し、ユーザーをCloud Essentials Packに移行させる計画だ。
| Windows Azure Platformの項目 | 30日間無料パス | 価値(ドル) | 特別導入プラン | 価値(ドル) |
|---|---|---|---|---|
| Windows Azure(試用期間) | 30日間 | 1年間 | ||
| コンピューティングインスタンス | スモールインスタンス4個(30日間) | 345.6 | スモールインスタンス1個(月間25時間) | 3.00 |
| Azureテーブル(※)/Blobストレージ | 3Gバイト | 0.45 | 3Gバイト | 0.45 |
| ストレージトランザクション | 25万回 | 0.025 | 25万回 | 0.025 |
| SQL Azure Webデータベース | 2個(各1Gバイト) | 19.98 | 1個(1Gバイト) | 9.99 |
| Azure AppFabric | ||||
| アクセスコントロールトランザクション | 10万回 | 1.99 | 10万回 | 1.99 |
| サービスバス接続 | 2接続 | 7.98 | 2接続 | 7.98 |
| データ転送(アジア太平洋を除く) | ||||
| 受信 | 3Gバイト | 0.30 | 3Gバイト | 0.30 |
| 送信 | 3Gバイト | 0.45 | 7Gバイト | 1.05 |
| 月間価値総額 | 376.775 | 24.785 | ||
| 年間価値総額 | 非該当 | 297.42 | ||
※Azureテーブルは複製とインデックス作成をサポートするエンティティ属性値(EAV)形式の持続性ストアであり、AWSのSimpleDBおよびGAE DatastoreのHigh-Replicationストレージと同種のもの。
Microsoftの無料試用プランには、クラウドベースのリレーショナルデータベースSQL Azureが含まれている点が特徴だ。
本稿筆者のロジャー・ジェニングス氏はOakLeaf Systemsの主席コンサルタントで、.NETの開発者。Windows Azure PlatformやMicrosoftの環境について30冊以上の著書を持つ。
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