高コストアプリケーションを見分ける
2017年版:クラウドコストを削減する5つのヒント(1/2 ページ)
クラウドコンピューティングのコストは、リソースが無秩序に増加したり調整が不十分だったりすると、必要以上に高額になりやすい。そのようなコスト増を防ぐためのヒントを紹介する。
2016年が終わり、年間経費を集計してみると、クラウドコンピューティングに関する支出が予想以上に高額であることが判明する企業もあるだろう。新年にクラウドコストを節約するためのヒントを5つ紹介する。
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1.アプリケーションをクラウドに移行する前に必ずコストを確認する
アプリケーションをパブリッククラウドへ移行して、必ずしもコストが下がるとは限らない。業務アプリケーションの4割は、クラウドに移す方がオンプレミスよりコストが高くなる。幸い、クラウドに移すとコストが高くなるアプリケーションを見分ける方法が幾つかある。
まず、コード分析ツールを使って、アプリケーションのデザインとコードをレビューし、アプリケーションが消費するクラウドリソースの量を調べる。リソース消費量が多い場合は、社内の開発チームでアプリケーションを作り直すこともできるが、それにはコストとリスクが伴う。
データの場所も影響する。クラウド上のアプリケーションで、オンプレミスに保存しているデータを使うと、ネットワークレイテンシが発生し、パフォーマンスとコストに悪影響を及ぼす。また、セキュリティとコンプライアンスの要件が厳しいアプリケーションも、クラウドに移すと長期的なコストが膨らむ可能性がある。
2.自動スケーリングやタグ付けで無駄なリソース消費をなくす
クラウドは需要に応じてスケールを増減できる動的な環境だ。そのようなスケーラビリティを活用するには、自動スケーリングなどのアクティブなインスタンス管理が必要となる。また、管理者自身も無駄なクラウドリソースがないかを調べ、随時スケールを抑えるようにするとコストを節約できる。タグ付けも有効で、クラウドリソースにタグを付けることで、使っていないリソースを見つけるのに役立つ。
クラウドプロバイダー大手のAmazon Web Services(Amazon)、Microsoft、Googleが提供するモニタリング、スケーリング、ロードバランシングのサービスで不要なクラウドリソースを調べることができるが、サードパーティーベンダーが提供するスケーリングツールの方が企業の要件に合っている場合もある。ツールごとに向き不向きがあるので、導入前にテストしてみることが重要だ。
3.クラウドリソース管理でスプロールを抑える
クラウド利用が過剰になる場合もある。クラウドリソースのオーバープロビジョニングや調整不足、複数プロバイダー活用による非効率化などの原因でクラウドスプロールに陥ると、コストは必要以上に増加する。クラウドリソースを管理するには、中心となるITチームがガイドラインを作成して無駄をなくさなければならない。
クラウドポリシーとリソースプールに基づいて、リソースを有効に活用できるようにプロバイダーとモデルを選ぶ必要がある。マルチクラウドコンピューティングの人気が高まっているが、サービスを冗長化するとクラウドリソース管理が複雑になりやすい。中心となる担当者やチームを割り当ててクラウドポリシーの準拠を監視し、クラウドの課金状況を継続的にチェックしよう。
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