そのメリットを理解できない企業は負ける
ユーザーニーズを超える「大容量・高密度オールフラッシュストレージ」が必要な訳(1/2 ページ)
高密度・大容量のオールフラッシュストレージアレイは現時点では顧客の需要を超えるほどに破壊的な技術だが、いずれ企業はその必要性を認識するだろう。
IT技術の世界はこの数年で相次ぐ革新を経験し、オールフラッシュアレイ市場、クラウド、コンバージド製品が急速に市場シェアを確保しつつある。そうした新製品やサービスの中には特定のニーズを満たすものや段階的な進歩を示すものがある一方で、もっと破壊的なものもある。ITに対して先駆的に取り組んでいる人々にチャンスをもたらすのは、そうした破壊的な技術だ。
このチャンスは、技術が生み出す本質的なメリットにのみ起因するものではない。そうしたメリットを最大限に活用するために必要な学習過程にも内在する。真に破壊的な技術が登場するとき、その隠れた能力とメリットを最大限に発揮する方法をすぐに理解できる人はほとんどいない。だがそれが分かる人は最大限の見返りを手にできる。
ユーザーが期待する具体的な要望や性能要求を明らかに超えていると思える破壊的な技術の1つが、オールフラッシュアレイ市場における「高密度性」だ。
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オールフラッシュに「ちょっと待て」という関係者の主張
高密度オールフラッシュがもたらす破壊的性能
2016年においてフラッシュストレージの大手ベンダーの複数が超高密度で大容量のオールフラッシュストレージシステムを発表した。こうした製品はファイルや構造化していないデータワークロードをターゲットとし、数ペタバイトのデータをわずか数台のラックに保存できるとアピールしている。フラッシュストレージを構成する部材の価格低下による恩恵を受け、こうしたアレイはフラッシュ容量においてこれまでとは異なるコスト効率性を実現している。従来のオールフラッシュアレイ市場の製品と組み合わせれば、多くの組織でデータセンターの全データを1台足らず、あるいは半分に満たないラックに保存できるフラッシュストレージを実現できる可能性もある。
そうしたオールフラッシュアレイ市場の新製品が登場する一方で、ユーザーからは「それほど大容量のフラッシュストレージを誰が実際に必要とするのか」と質問も出てきている。何年も前、ノートPCで採用し始めた1GBのHDD容量を使い切ることはまずないだろうと多くの評価記事で言及していたことを覚えているなら、このような質問は杞憂だと答えることができる。ただ、注意を忘れてはならないことがある。
Enterprise Strategy Group(ESG)が大手ストレージベンダーを対象に、フラッシュストレージのパフォーマンスを必要とするワークロードの割合を質問したところ。オールフラッシュストレージの圧倒的なメリットを訴求している当事者たちであるにもかかわらず「50%を超す」という回答は1社もなかった。
とはいえ、フラッシュストレージのメリットは、リソース活用の強化、運用経費の改善、総保有コスト(TCO)の削減といったアプリケーションパフォーマンスに勝っている。オールフラッシュアレイ市場における超高密度ストレージシステムの最新モデルは、そうしたメリットを構造化していないデータワークロードにまで拡張しようとしている。実際にそうした製品は、実用的でコスト効率の高いオールフラッシュデータセンターの実現に成功する可能性もある。もしESGの調査結果をそのまま信用するのなら、それが必要だと言うユーザー企業はいないことになる。だが、かつて自動車の製造が増えつつあった当時、多くの人は馬で十分と間違いなく思っていたはずだ。
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