エグゼクティブインタビュー
ブルームバーグのデータサイエンス担当者が見た機械学習の課題
Bloombergでデータサイエンス(自然言語処理、情報の検索と取得、機械学習)を引きているギデオン・マン氏。2008年から機械学習を手掛けてきた同氏には、機械学習の可能性とともに課題も見えている。
金融ニュースやデータを提供するBloombergのCTO(最高技術責任者)オフィスは4つの分野に重点的に取り組んでいる。そのうちの一分野がデータサイエンスで、これを率いるのがギデオン・マン氏だ。
Computer Weekly日本語版 5月10日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月10日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
マン氏が考えるデータサイエンスはこれまでの定義とは異なるという。同氏は次のように話す。「データサイエンスには多種多様な定義がある。Bloombergでのデータサイエンスは従来の定義とは異なり、自然言語処理、情報の検索と取得、中核となる機械学習という3つのテクノロジー分野に重点を置いている」
恐らく、情報の検索と取得がデータサイエンスの従来の定義に最も近いといえる。マン氏によれば、「1990年代、GoogleもBingもYahooもなかった時代を思い起こしてみると、当時はインターネットでは何も見つからなかった。これは今とは全く違う」という。
だが、検索エンジンが進化しても限界があると同氏は話す。「目的のドキュメントを見つけたとしても、必要な情報の一部しか見つかっていない可能性もある。情報が複数のドキュメントに散在していればなすすべはない」
あるテーマを調べるときは、図書館に出向いて目録を読み、本を探して集める。かつてはこれを何度も繰り返し、多くの時間を費やしていた。「ドキュメントを全て集めるのは速くなった。だが、事前に1カ所にまとめられていなければ、情報を評価する手順が必要になることは変わらない」と同氏は言う。
無駄な情報があまりにも多い。検索エンジンが技術的に飛躍的な進化を遂げたとしても、その膨大な情報の中から真の意味を理解できる人はいないとマン氏は考える。「何が真実か、何が起きているか、別の事実があるかを判断しようとあらゆる議論が行われることで、ドキュメントを集めることから意味を引き出すことへの大きな一歩になる」と同氏は話す。
Bloombergの自然言語処理は、テキストから情報を取り出す。マン氏によれば、例えば特定の企業に対する感情(センチメント)を見極めるのに自然言語処理を使える可能性があるという。「テキストには多くの情報が含まれている。例えば、Kraftの製品について調べるとする。これまでなら、データ分析を構築する手法を採用していた。これからは、複数のライブラリから情報を取り出すことを検討することになる」
中核となる機械学習
通常、コンピュータは所定のデータセットを基に正しい結果を導き出すようプログラミングされるが、機械学習が問題を解決する方法はこれとは大きく異なる。そのため、特定の問題解決に機械学習が適しているとしても、IT担当者が当然のようにこの方法を採用することはないと考えられる。
だが、マン氏は次のように指摘する。
続きはComputer Weekly日本語版 5月10日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 4月19日号 RAID vs. イレージャーコーディング
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[横河レンタ・リース株式会社] 不正アクセス被害が深刻化 狙われる「セキュリティの死角」はどこなのか? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 2026年度末開始の「SCS評価制度」をどう攻略する? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 「復旧せよ」の決断に即答できる? いま必要な戦略的データ復旧の極意 -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] SCS評価制度は「共通のモノサシ」になる? いま製造業がすべきこととは -
事例
[Extreme Networks株式会社] BYOD時代の大学のWi-Fi、安定した通信環境をどう実現する?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft月例パッチ1400件超で過去最多 「限界点」を迎えたパッチ管理
-
2
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
3
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
4
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
5
「オフィス移転・刷新に伴うネットワーク環境の実態」に関するアンケート
-
6
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
-
7
「業務PC/ワークステーション」に関するアンケート
-
8
「AIの粗悪レポート」で悲鳴 IntelやGoogleがバグ報奨金を止めた理由
-
9
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
10
いまIBM iエンジニアが直面する「5つの技術的課題」とその解決策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー