ユーザー調査:クラウドサービス
クラウドサービスの利用率は14.4% 本格普及への条件は?
インターネット経由でアプリケーションを利用するクラウドサービスについてのユーザー調査で、その利用率が14.4%であることが分かった。さらにユーザーを広げるにはセキュリティなどの不安解消が必要だ。
TechTargetジャパンが行ったクラウドサービスの利用に関する調査によると、職場でのクラウドコンピューティングを使ったサービスの利用率は14.4%だった。使われているのは電子メールやカレンダー、スケジュール管理のサービスが多かった。利用する上での不安はコンプライアンスやセキュリティに関連する内容が多く、サービス提供側はその解消が求められる。
調査は11月12日~13日に25歳以上の経営者・役員、会社員を対象に実施。1030人が答えた。クラウドサービスは「インターネットに接続された外部サービスプロバイダーのサーバ上で情報処理やデータ保存などを行うことができるサービス」と定義した。
調査結果によると、クラウドサービスの職場での利用率は14.4%だった。ただ、「使っていない(必要性を感じないため)」が45.3%、「使っていない(職場での利用が禁止されているため)」が14.5%あり、本格的な浸透はこれからのようだ。
利用されているクラウドサービスのうち、最も利用率が高いのは「電子メール」で、45.3%が職場で利用していた。電子メールは家庭での利用も45.9%と多く、一般的に使われつつある。次に多いのは「スケジュール管理・カレンダー」(31.8%)やグループウェア(29.7%)。スケジュール管理やカレンダー、グループウェアはほかのユーザーと共有することで、その利便性が増す。クラウド上での利用に適している。その点が支持されてといえるだろう。
そのほかのサービスでは、「ファイル管理・共有」が29.1%、「文書作成(ワープロ、表計算など)」が27.7%の利用率。会計ソフトなどのそのほかの業務アプリケーションも27.0%となるなど、業務分野のアプリケーションも利用され始めている。
上記のようなクラウドサービスが利用されるのは「どこからでもアクセスできる」からだ。利用者の44.2%がメリットに挙げた。次いで「手軽に使える」(28.9%)、「低コスト」(28.3%)などが理由に挙げられた。クライアントのソフトウェアをインストールする必要がなく、簡単なユーザー登録だけで使い始めることができる点がユーザーに受けている。「自分/自社で管理せずに済む」という回答も23.7%あり、管理負荷の軽減も注目されている。
一方で、クラウドサービスのユーザーの間には不安もある。不安の1位は「コンプライアンスやセキュリティ」で37.5%を占めた。データが手元にないことに不安を感じる人が多い。次いで「インターネットに接続していないと使えない」(25.8%)。そのほかには「将来的なサービス終了」「サービス障害」などが入った。クラウドサービスを提供するベンダーや企業の管理者はこのような不安を解消することで、さらにユーザーの利用を促進できるだろう。ただ、不安は「特にない」という声も30.7%あり、全体の満足度は高そうだ。
今後使ってみたいクラウドサービスでは、「文書作成(ワープロ、表計算など)」が22.9%で最多。「電子メール」(21.6%)や「スケジュール管理・カレンダー」(20.4%)も人気を集めている。既にクラウドサービスを使い始めていて、メリットを理解しているユーザーは利用範囲を拡大する傾向にあるようだ。【調査協力:マクロミル】
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