Microsoft MVP受賞者がお薦めする
Windows管理者必携の無料ツール10選
Windowsの管理に便利な10の無料ツールを紹介する。これらを使うだけで、日々の運用管理の効率が大幅に向上するはずだ。
私は昔からちょっとしたツール収集家だ。ITツールは、そもそも物理的ではなく論理的なツールだが、配管工のスパナと同じ役目を果たす。つまり、ツールがなくても仕事はできなくはないが、はかどらない。しかし、大概の場合、経営者にはITツールの価値を認めてもらえず、かといってIT担当者にツールの予算を決定する権限があることはほとんどない。そこで、必然的に無償ツールを探すことになる。
以下の10本のITツールは、私がこれまで使用してきた中から最も便利なものを選んだ。これらのおかげで命拾いしたことも一度や二度ではない。こうして紹介することで、皆さんのお役にも立てばと願う。
何の見返りも期待せずにツールを作成して配布しているわれらがIT業界の匠に感謝の意を表しつつ、「Windowsツール10選」をお届けする。
1. Keepass
一般にIT担当者は膨大な数のパスワードを管理する立場にあり、それらを適切に整理しておかなければならない。Keepassはこのために存在する。オープンソースのパスワード管理ツールで、複数のパスワードを“マスター”パスワード1つで安全に管理できる。ダイアログボックスにパスワードをコピー&ペーストすることもでき、時間がないときに長いパスワードを入力する際などに非常に便利だ。
2. Notepad++
スクリプトは全てのIT担当者の友(であるべき)だが、スクリプトエディタは高価な部類に属する。しかし、スクリプト作成にWindowsの「メモ帳」以上の機能が必要なら、Notepad++を試してみるといい。これは無償のソースコードエディタで、よく使われる50種類以上の言語の情報が組み込まれている。Notepad++を使えば、引用符が「""」か「''」かと気にする必要はなくなる。
3. TCPView
Windowsのnetstatコマンドを使用するやいなや、別のユーティリティが欲しいと思ったことはないだろうか。それなら、TCPViewがあれば万事事足りる。TCPViewはSysInternalsのオリジナルツールの1つで、米MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。TCPViewは、全てのコンピュータのネットワーク接続をグラフィカルに表示し、最も難しいたぐいのネットワークの問題をトラブルシューティングする場合に欠かせない。
4. WinDirStat
私のITキャリアにおいて最大の頭痛の種は、技術的なものではない。私を最も悩ませているのはいまいましいユーザーたちで、例えば過剰なデータを保存して、貴重なHDD領域を占領している。かといって、単純にデータを削除するようにユーザーに告げるわけにはいかない。どれほど自分たちが無駄に領域を使用しているか目で見える形で示す必要がある。WinDirStatではそのような視覚化が可能だ。最も容量の大きいファイルとファイルタイプが明示され、ユーザーが各自の保存容量が過剰であるかどうかを確認でき、過剰分を自発的に削除するように誘導できる。
5. OldCmp
Active Directoryなどに残っている使われていない古いコンピュータアカウントを洗い出したいと考えてはいないだろうか。その願いをかなえるべくOldCmpの最初のバージョンがリリースされたのは2004年のことだが、現在でも最も使えるITツールの1つだ。古いアカウントを削除することもでき、ユーザーが会社から追い出されたら、 Active Directoryのアカウントも追い出せる。
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6. WSName
コンピュータの名前を変更するのは簡単で、ワークグループにファイルを移動し、名前を変更して、ドメインに戻せばよい。耐え難いのは、コンピュータが何度も再起動されるのを無駄に眺める時間と、数十、さらには数百台のデスクトップに対してこの作業を繰り返すために費やされる時間だ。そこで、WSNameを使用してコンピュータの名前変更を自動化してはどうだろう。ほんの少しスクリプトを追加するだけで、リモートから名前を変更できる。
7. MSRemoteNG
IT担当者であれば、毎日多数のコンピュータに接続する。しかし、コンピュータによって接続手順は異なる。MSRemoteNGを使用すると、1つのインタフェースからわずかな操作で全てのコンピュータに接続できる。MSRemoteNGはオープンソースのリモート接続マネジャーで、タブ機能を備え、複数のプロトコルに対応している。また、RDP、VNC、ICA、SSH、TELNET、HTTP、rlogin、rawソケット接続など、多くのプロトコル短縮形をサポートする。
8. Memtest86
Windows 7またはWindows Server 2008の場合は、[スタート]ボタンをクリックして[管理ツール]-[Windowsメモリ診断]を選択すると、システムの次の起動時にRAMに対してハードウェアレベルのテストが実行される。このテストでは、問題の動作が不良なRAMによるものかどうかが判定される。Windows 7またはWindows Server 2008を使用していない場合は、ブータブルCDに書き込んで使用できる。Memtest86はCDから起動してさまざまなテストセットを物理RAMに対して実行し、新しいハードウェアが必要かどうかをリポートする。
9. Specops Gpupdate
Specops Gpupdateは、ここで紹介しているツールの中で唯一ユーザー登録が必要だが、ユーザー情報を提供するだけの価値はある。このツールを使用すると、リモートからの再起動またはシャットダウンの実行、Wake-on-LAN、グループポリシーの更新をADUC(Active Directoryユーザーとコンピュータ)コンソールから直接実行できる。また、WSUSクライアントの自動更新も可能で、修正プログラムの管理と毎月の更新作業をスピードアップできる。
10. Safepasswd.com
最後に紹介するこのツールは、便利であると同時に楽しい。Safepasswd.comは、ランダムなパスワードを生成できるシンプルなWebサイトだ。生成時にはパスワードの長さと種類を指定でき、「Easy to Remember」(覚えやすい)をはじめ、さまざまな強度のオプションがある。Safepasswd.comは、ユーザーやサービスのパスワード生成にも便利だが、「新しいパスワードを思い付けない」ユーザーにとっても重宝だ。そんなユーザーはSafepasswd.comが生成した“簡単な”パスワードを見たら、自分のアカウントのパスワードを更新しなければならないことに文句を言わなくなるだろう。
本稿筆者のグレッグ・シールズ氏はMicrosoft MVP受賞者で、Concentrated Technologyでパートナーを務めている。
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