Webサイト管理もスマートフォンで
スマートフォンでIISを管理できる無償アプリケーション
Webサイトの状態を確認したり、サイトの開始や停止といった操作をスマートフォンで手軽に行いたい。米Microsoftのプログラマーが、IISをスマートフォンで管理できるユーティリティを公開している。
多くのWindows Server管理者はスマートフォンを持っており、各種のリモート管理ツールにアクセスするためにそれを利用している。これは確かに手軽な方法だが、スマートフォンはリモートデスクトップを操作するといった用途には最適とはいえない。
このため、スマートフォンを利用したWindows Serverのリモート管理を効果的に行うには、フル機能を搭載したデスクトップではなくスマートフォンの環境を想定したツールが望ましい。管理者は全ての機能にアクセスする必要はないからだ。障害が起きたアプリケーションプールやWebサイトをリセットする機能など、一部の重要な機能にアクセスできればいい。
こういった要求に応えるために米Microsoftのプログラマー、スケシュ・アショク・クマー氏は、スマートフォンで最低限のリモート管理を可能にするユーティリティを作成した。同氏のプロジェクト「IIS7 Mobile Admin」は、Internet Information Services(IIS)上でWebサイトとして動作し、管理者はWebブラウザ内で基本的な情報収集や設定変更などの操作を行うことができる。このプログラムはIIS 7 .NETのマネージドAPI(Microsoft.Web.Administration)を使って書かれており、IIS自体にアクセスするのにカスタムコードは使われていない。
現時点では、IIS7 Mobile Adminは以下の機能だけを提供する。
- システム内で利用可能なアプリケーションプールをリスト表示する。プールの名前をクリックすることによって、「長期間に及ぶサーバへのリクエストのリストを見る」「そのプール内で動作しているアプリケーションを表示させる」「対象となるアプリケーションプールを再利用する」といったことが可能だ
- システム内で利用可能な全てのWebサイトをリスト表示する。このリストから、サイトの構成を表示させたり(現時点ではサイトバインディングを表示)、サイトを開始/停止させたりすることができる
- アプリケーションプールやWebサイトを名前で検索する。システム内の全てのサイトまたはプールを表示させるだけであれば、「Find」をクリックするだけでよく、検索パラメータを指定する必要はない
このIIS管理用モバイルWebアプリをセットアップするのは簡単だ。プロジェクトを専用のディレクトリに展開し、IISユーザーからのアクセスを許可するパーミッションを各ファイルに設定し、そのディレクトリを新規WebサイトとしてIISに追加するだけでよい。IIS7 Mobile Adminを実行するもう1つの方法は、クマー氏の別のプロジェクト「IIS Hostable Web Core(HWC)」の自己完結型プロセスを使用することだ。ほとんどの管理者にとっては、この方法でも間に合うだろう。
理屈の上では、IIS7 Mobile Adminツールを利用すれば、誰でもインターネットからIIS内部の構成要素にアクセスできる。そのため実装に当たっては、管理者は以下に示す基本的なセキュリティ対策を講じる必要がある。
- HTTPSおよび基本的な認証機能を有効にすることにより、IIS7 Mobile Adminサイトをセキュアにする。暗号化やユーザー認証がなければサイトにアクセスできないようにする
- サイトをそれ自身のアプリケーションプール内で動作させる。これにより、セキュリティが強化されるとともに、アプリケーションプールのクラッシュやハングアップの影響を受けにくくなる
このプロジェクトはCodePlexで公開されており、Microsoft Public Licenseの下で配布されている。フィードバックや機能に関する要望も受け付けている。他のプロジェクトでの再利用や修正は自由だが、同じライセンスを適用することが条件となっている。
本稿筆者のダー・イェグラルプ氏は、コンピュータと情報技術の専門ライターとして15年以上の経験を持ち、『InformationWeek』や『Windows Magazine』など多数のメディアに寄稿している。
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