電話番号とユーザー名、約460万人分が漏えい
「Snapchat」情報流出で問われる「ソーシャルメディアは本当に安全か?」
電話番号とユーザー名、約460万人分がインターネットへ流出――。写真/動画共有の「Snapchat」で発生した情報流出事件は、ソーシャルメディアへ個人情報を預けることの危険性を露呈した。
写真/動画共有のソーシャルメディア「Snapchat」からの情報流出事件は、ソーシャルメディアに個人情報を提供することについてユーザーに考え直させるきっかけになった。
2013年12月31日、何者かがSnapchatのユーザー約460万人の電話番号とユーザー名をインターネットへ流出させた。正体不明の犯人グループは、「ソーシャルメディアのセキュリティ対策を強化させる目的でやった」と主張している。
犯人グループは、Snapchatのユーザー名と電話番号がダウンロード可能なデータベースを公開した。問題のWebサイト「www.snapchatdb.info」はその後ダウンしている。米Snapchatは事件の数日前、あるセキュリティグループから、友達を探す機能である「Find Friends」に潜在的な脆弱性があり、「Snapchatのユーザー名と電話番号のデータベースを構築できる恐れがある」と警告されていたことを認めている。
Snapchatは、写真や動画を共有できるアプリケーション。共有した写真や動画が、開封後すぐに消滅するのが特徴だ。
ハッキングは匿名で行われた。一方、米Microsoft傘下のネット電話サービス「Skype」のアカウントがハッキングされた最近の事件では、シリア電子軍(SEA)が犯行を認めている。SEAは2014年1月1日、Skypeの公式ブログに、「Hacked by Syrian Electronic Army.. Stop Spying!」(シリア電子軍がハッキングした……スパイをやめろ!)という声明を投稿した。
ユーザーの反乱か?
ソーシャルメディアは、ユーザーについての情報収集量を増やしている。こうした中、SnapchatやSkypeの事件は、こうしたソーシャルメディアを使用する前に、ユーザーがプライバシーポリシーをチェックしなければならないという認識を新たにさせた。
Snapchatのハッキングに先立ち、2013年12月中旬には米小売チェーンのTargetで大規模な情報流出事件が起きている。同社の場合、買い物客4000万人余りのクレジットカード情報が不正アクセスされた。これが原因でユーザーは、Targetアカウントの閉鎖や他のクレジットカードアカウントのリスクに対応する必要に迫られている。
自分の情報が流出していないかどうか心配するユーザーのために、自分のアカウントの現状をチェックできるツールを作った開発者もいる。
「GS Lookup - Snapchat」は、ウィル・スミドライン、ロビー・トレンチニーの両氏が開発したツールだ。豪紙Sydney Morning Heraldにスミドライン氏が寄せたメールによると、「自分が影響を受けるかどうかを手早く知って、適切な行動を取る手助け」のために開発したという。
Snapchatは急成長を遂げ、最近では5000万ドルの資金を調達。ベンチャーキャピタルからの出資総額は1億2000万ドルを超え、2013年11月には米Facebookから30億ドルで買収を持ち掛けられたが拒否した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] クラウドネイティブ戦略ガイド:8つの主要課題と解決策を解説 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] プラットフォーム技術者のための「クラウドネイティブ」プレイブック -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] ハイブリッドクラウドでハードウェア価格高騰のリスクを回避する方法 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI時代に必要なインフラモダナイゼーションの考え方とは? -
製品レビュー
[Dropbox Japan株式会社] ランサムウェア対策で見直したい「復旧できるファイル基盤」とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
4
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「法人向けPCおよび周辺機器の利用状況」に関するアンケート
-
9
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
10
「野良Excelマクロ」に悩むSMBC日興証券が導き出した内製化の“現実解”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
8
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
9
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー