SDNフラッシュ
米企業の過半数がSDN導入を計画 うち74%は2015年内に
掛け声ほど進んでいないともいわれるSDN導入。本当のところはどうなのか。米Juniper Networksが発表した「SDN進捗レポート」他、SDNに関連した内外の注目ニュースをキャッチアップ。
ネットワークの構成をソフトウェアで定義するSDN(Software Defined Network)。SDNフラッシュでは、この新しい技術にまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、米国企業におけるSDN導入の進捗状況や、SDN機能を備えたプライベートクラウドサービスなどに注目しました。
米Juniper Networksが「SDN進捗レポート」を発表
米Juniper Networksは、米国を拠点とする企業のIT意思決定者400人を対象にSDNの導入意向調査を実施。その結果を「SDN進捗レポート」にまとめた。調査は独立調査機関であるWakefield Researchが2014年7月に行った。これによると、現在SDNの導入を計画していると回答した企業は52.5%。そのうちの74%は2015年内に導入を予定し、30%は1カ月以内に導入計画に着手する予定であるという。SDN導入のメリットとしては、ネットワークのパフォーマンスおよび効率性の向上(26%)、ネットワーク運用の簡素化(19%)、運用コストの削減(13%)などが挙げられている。一方、残る47.5%の企業はまだ導入意向がなく、導入意向は二極化している。企業がSDN導入を進めるための課題としては、コスト(50%)、既存システムとの困難な統合(35%)、セキュリティ上の懸念(34%)、社内人材のスキル不足(28%)などが挙げられている(発表:ジュニパーネットワークス<2014年8月8日>)。
KVH、ネットワーク機能をサービスとして提供するプライベートクラウドを開始
KVHは、ユーザー企業ごとの専用環境にIaaSを構築して提供するプライベートクラウドサービス「プライベートクラウド Type-S」を発売した。ミドクラジャパンが提供するSDN/NFV(通信事業者のコアネットワーク機能の仮想化)対応のネットワーク仮想化ソフトウェア「MidoNet」を採用し、オープンソースのクラウド基盤ソフト「OpenStack」と連係してロードバランサやファイアウォール、ルータなどのネットワーク機能をサービスとして提供する。アプライアンス機器の新規・追加購入が不要で、運用の効率化も可能になるため、総合的なコスト削減が期待できるという。同サービスの利用価格は初期費用100万円から(全て税別)、月額費用は100万円から(発表:KVH<2014年7月29日>)。
OpenStackを統合、「Oracle Solaris 11.2」が提供開始
2014年7月31日(米国時間)、米Oracleは同社のOS「Oracle Solaris」の最新版「Oracle Solaris 11.2」をリリースした。クラウド向けに設計されたというSolaris 11.2はクラウド基盤ソフトであるOpenStackを統合。SDNやクラスタリングの機能を備える一方、仮想化に伴う負荷(オーバーヘッド)をなくし、大規模かつ高効率なクラウド環境が構築できる。Solaris 11.2の「Unified Archive」テンプレートとOpenStackディストリビューションを使用すれば、わずか10分でクラウド環境を稼働させることができるという。Solaris 11.2の価格は個別見積もりで、開発者向けは無償ダウンロード可能(発表:日本オラクル<2014年8月4日>)。
SDNで有線LANも無線LANも統合管理――NEC米法人と米Meru Networksが提携
NECの米国子会社であるNEC Corporation of Americaと無線LANベンダーの米Meru NetworksはSDNによる企業向け有線LAN/無線LANの統合ソリューション構築のため協業していくことで合意した。両社は共にOpenFlowを利用可能な製品開発を進めており、OpenFlowをベースにしたNECの技術である「ProgrammableFlow」を実装した「UNIVERGE PFシリーズ」と、Meru Networksの無線LANコントローラーとの間でシームレスな相互運用性を目指していく考えだ(発表:Meru Networks<2014年7月23日>)。
欧州のLTE/4Gサービス急拡大でSDNに熱視線
米調査会社のMicro Market Monitorによれば、2014年における欧州のSDNの市場規模はおよそ6060万ドルだ。しかし、データセンター需要の増大と企業向けソフトウェア市場の成長に支えられ、2019年には7億3140万ドルに成長するとみられている。平均成長率(CAGR)は実に64.6%。ネットワークの機能をハードウェアから切り離し、ソフトウェアコントローラーで制御するSDNは、拡張性に優れ運用コストが抑えられるメリットがある。欧州においてはLTE/4Gサービスが急拡大し、短期間で高帯域をサポートする必要に迫られている。そこで通信事業が目を付けたのがSDNということのようだ(発表:Micro Market Monitor<2014年8月16日>)。
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