モバイルとクラウド、「Office」を育てる
「Windows」頼みはもう卒業、Microsoftの“次の一手”は?
Microsoftは、もはやユーザーをデスクトップOSではつなぎ留められないと悟り、「Windows」から「Office 365」やDaaSへ重点を移しつつある。
OSといえば「Windows」という時代は終わった。そのことは誰もが認識しており、ついに米Microsoftも認めたようだ。
ITの世界は一般利用者向けも企業向けも多様化の時代を迎え、個人ユーザーも複数のOSを使いこなすようになってきた。日中は職場でWindows PCを使い、車の運転中は「Android」端末で音楽を聴き、夜は自宅の寝室で「iPad」を使って「Netflix」から映画やテレビ番組を見るという人も珍しくない。
生産性向上の主役はOSからアプリに移ってきている。新しい最高経営責任者(CEO)、サトヤ・ナデラ氏率いる最近のMicrosoftの動きを見ると、同社もようやくその事実を認め、Windows戦略を転換しつつあるようだ。
CEOのメモから「デスクトップ」という単語が消えた
言葉にしたことより、言葉にしなかったことの方が多くを語る場合がある。ナデラ氏は、2014年7月初めの全社向けメモで、デバイスやサービスからプラットフォームと生産性に重点を移すMicrosoftの姿勢を示した。注目されるのは、このメモで“デスクトップ”という言葉がたった1回しか使われなかったことだ。しかもその1回は、「Office」をオンプレミスソフトウェアからクラウドサービスへシフトするという文脈で使われたにすぎない。ナデラ氏によると、新しいMicrosoftは、あらゆるデバイスで実行可能なアプリケーションの開発と提供に重点を置くという。
WPCでWindowsは脇役に
年に一度Microsoftが開催する「Microsoft Worldwide Partner Conference」は、同社の製品を扱うパートナーが一堂に会するイベントだ。その会場で、同社最大の主力製品Windowsは脇役に追いやられていた。Windowsに代わって前面に出ていたのは「Office 365」であり、iPadも含めさまざまな端末やOSで利用できることが大きく宣伝されていた。
DaaSよりさらに斬新な「Azure RemoteApp」
従来の仮想デスクトップインフラに代わるものとして登場したDaaS(Desktop as a Service)はまだ新しい技術だ。だが、MicrosoftはそのDaaSよりさらにデスクトップから離れたアプローチを進めている。それが同社の新しい「Azure RemoteApp」クラウドサービスであり、Windowsの入っていないモバイル端末にMicrosoftアプリを提供する。Microsoftは利用者のそんな要望まで受け入れ始めているのである。
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