「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ
数兆のトランザクション処理とビッグデータ分析を両立するメインフレームが登場
国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測、数兆単位のトランザクションに対応するIBM製メインフレームの新版、仮想環境特化型ストレージ製品など、サーバ、ストレージに関連する最新のニュースをお届けします。
サーバ、ストレージの新製品や導入事例を紹介する「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ。国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測、数兆単位のトランザクションに対応するIBM製メインフレームの新版、仮想環境特化型ストレージ製品、「Oracle Database 12c」への対応を強化したNAS製品など、さまざまなニュースがありました。
2018年には3751Pバイト、国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測
IDC Japanが国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の2014年から2018年までの予測を発表した。同市場の2014年の売上額を781億円、出荷容量を946P(ペタ)バイトと予測する。
同社の市場調査の対象は、以下の2つに大別される。
- 汎用OSベースのファイルサーバとスケールアップ型(筐体内でディスク容量を拡張する形式)のファイルストレージを含む「スケールアップソリューション」
- スケールアウト型(ディスクに加えてストレージコントローラーも増設して容量を拡張する形式)のファイルストレージとスケールアウト型オブジェクトストレージが含まれる「スケールアウトソリューション」
IDC Japanでは、スケールアップソリューションからスケールアウトソリューションへのシフトが今後進むと見ている。今回の調査結果によると、2018年までの予測期間中、スケールアウトソリューションが市場の成長をけん引し、同市場の2018年の出荷容量は3751Pバイトになると予測する。
IDC Japan ストレージシステムズ マーケットアナリストの宝出幸久氏は「国内ファイル/オブジェクトストレージ市場は成長の過程にあり、非構造化データの増加を背景にアーキテクチャの変革や利用用途拡大の途上にある。同市場においては、スケールアウトソリューションへのシフト、スケールアウトソリューションの適用範囲の拡大、SDS(Software Defined Storage)の普及、オープンソースソフトウェアの影響力の拡大といった要素に留意すべきである」と分析している(発表:IDC Japan<2015年1月14日>)。
富士通、仮想環境特化型ストレージの新版を発表
仮想環境での利用に特化したストレージ製品群「FUJITSU Storage ETERNUS TR series」(以下、ETERNUS TR series)の最新版「ETERNUS TR800 series」を発表した。これによって富士通は、2014年8月に提供開始したETERNUS TR seriesの後継機種「ETERNUS TR820」「ETERNUS TR850」と、最上位モデル「ETERNUS TR880」の3種を提供することなる。
新機種では最新の高速圧縮アルゴリズムを採用してディスク使用効率の向上を図り、容量当たりの導入コストを従来比で最大50%削減する(従来製品「ETERNUS TR650」とETERNUS TR850を比較した数値)。
ETERNUS TR880では大容量のSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載することで、従来機種と同一筐体サイズで従来比(ETERNUS TR650との比較)約1.8倍となる最大3500台の仮想マシンの処理が可能だ。また仮想環境における大規模なデータ統合を可能にすべく、データ格納容量を従来比約3倍となる最大100Tバイトまで拡張可能にした。これにより、3台のETERNUS TR650に格納していたデータをETERNUS TR880に集約するケースでは、設置スペースや消費電力を最大約70%削減できるという。販売価格(税別、以下同)は、初年度のサポート費用を含む1497万8000円からで、2015年2月20日から提供を開始する(発表:富士通<2015年1月15日>)。
ブレードサーバ型UNIXサーバ新製品、NECが発表
Linuxの稼働のみを保証したエンタープライズサーバ「NX7700x/A2080H-240」を販売開始した。最大15コアのCPU「インテル Xeon プロセッサ E7 v2」製品群を16プロセッサ(240コア)搭載可能。メモリ容量は最大12Tバイトまで拡張できる。筐体に複数のブレードサーバを搭載できるクロスバー構造を採用。高さ18Uの筐体に最大8枚のブレードサーバを搭載し、物理パーティション機能によって1、2、4、8ブレード単位での結合や分割が可能だ。
また、自己診断や耐障害機能によってシステムの信頼性を向上。自己診断機能「AnalysisEngine」ではCPUコアやメモリを監視し、障害発生時には障害箇所の特定や障害原因、その対応方法を管理画面に表示する。万が一、I/Oエラーが発生した場合はリトライ処理や、対象のI/Oカードをシステムから切り離すことでシステム停止を防ぐ。
NECは、ビッグデータを活用した需要予測システムや高度な仮想化機能を活用した大規模な統合システム基盤の構築に適していると説明する。販売価格は、4567万7800円から(発表:NEC<2015年1月15日>)。
「Oracle Database 12c」への対応を強化したNAS新製品、日本オラクル
「Oracle ZFS Storage Appliance」の上位機種となる新製品「Oracle ZFS Storage ZS4-4」を提供開始した。
Oracle ZFS Storage ZS4-4の最大プロセッサコア数は120コア、DRAMキャッシュは最大3Tバイトで従来機種比50%増加した。実効容量は最大3.5P(ペタ)バイトまで拡張できる。また、DRAMとSSDをファイルシステムの一時記憶領域として扱う独自のアーキテクチャ「Hybrid Storage Pool」を強化。従来機種比で2倍のパフォーマンスを実現するという。
搭載OS「Oracle ZFS Storage OS」では「Oracle Database 12c」環境向けの新機能を提供する。独自のストレージプロトコル「Oracle Intelligent Storage Protocol」(OISP)により、Oracle Database 12c、同製品の有償オプションであるマルチテナント機能「Oracle Multitenant」の両環境におけるストレージのパフォーマンスチューニングや障害回復処理を自動化できる。また、独自のデータ圧縮技術「Hybrid Columnar Compression(HCC)」により、平均12分の1までデータ容量を圧縮する。最小構成価格は1308万8810円から(発表:日本オラクル<2015年1月15日>)。
数兆単位のトランザクションに対応するメインフレームの新版、日本IBM
メインフレームの新製品となる「IBM z13」を発表した。今回の新製品からブランド名称を従来の「IBM System z」から「IBM z Systems」に変更した。
IBM z13は1筺体当たりの最大プロセッサコア数が141コア、メモリ容量が最大10Tバイト。プロセッサの処理能力は11万1556MIPS(1コア当たり1695MIPS)となり、従来機種「IBM zEC12」と比較して40%向上し、暗号化処理の性能も約2倍にした。1筺体当たり最大で最大8000台の仮想マシン(VM)を稼働できるという。
日本IBMによると、数兆単位のトランザクションを高速処理し、データ分析基盤「Apache Hadoop」の稼働も可能にすることで、従来のメインフレームとしての処理に加えて、モバイルやビッグデータといった比較的新たな処理も1台で賄えるという(発表:日本IBM<2015年1月15日>)。
仮想環境専用ストレージの新版、ティントリジャパン
ティントリジャパンが仮想環境専用ストレージの新製品「Tintri VMstore T800シリーズ」と同製品に搭載するOS「Tintri OS3.1」を販売開始した。
Tintri VMstore T800シリーズは、仮想マシン(VM)のデータを圧縮してHDDに格納することで、圧縮前と比較して2.5倍まで論理実効容量を拡張する。仮想環境の規模に応じて「T820」「T850」「T880」の3種を用意。最上位機種のT880の最大論理実効容量は100Tバイトで、同一サイズの従来機種「T650」と比較して3倍のデータを保存でき、最大3500台の仮想マシンの処理が可能だという。T820の1ノード当たり参考価格は1480万円。
Tintri OS3.1では、DR(災害復旧)機能を強化した。VMのフェイルオーバーを自動化する米VMwareのソフトウェア「vCenter Site Recovery Manager(SRM)」と、VM単位のレプリケーションを可能にする「Tintri ReplicateVM」の連係を可能にする「Tintri Storage Replication Adapter」を新たに提供。任意のVMのグルーピング化と、その単位でのレプリケーション、フェイルオーバー/フェイルバックなどを自動化する。また、有償オプション機能としてデータ暗号化ソフトウェア「SecureVM」を販売。その他、運用を自動化するスクリプト作成ツール「Tintri Automation Toolkit」でREST APIを利用できるようにして、クラウド環境との連係をしやすくした。SecureVMのソフトウェアライセンスの参考価格は、64万円から(発表:ティントリジャパン<2015年1月15日>。
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