「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ
広がるオールフラッシュストレージの採用、選定の理由とは
東映アニメーション、立教大学のオールフラッシュストレージ製品の採用、国内ストレージソフトウェア分野の市場の拡大予測など、サーバ、ストレージに関連する最新のニュースをお届けします。
サーバ、ストレージの新製品や導入事例を紹介する「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ。東映アニメーションや立教大学のオールフラッシュストレージ製品の採用、国内ストレージソフトウェア分野の市場予測など、さまざまなニュースがありました。
ミッションクリティカル環境向けサーバ新製品、日本HP
日本ヒューレット・パッカード(HP)は2015年1月27日、ミッションクリティカル環境向けサーバ新製品「HP Integrity NonStop X」「HP Integrity rx2800 i4 1-socket」を発表した。
無停止サーバ製品群「HP Integrity NonStop」の最新機種であるHP Integrity NonStop Xは、初めてx86プロセッサである「インテル Xeon プロセッサー」を採用した。「Linux」や「JBoss」をはじめとするオープンソースソフトウェアの動作を容易にし、データベース統合から高可用性のJavaアプリケーションまで幅広い用途での活用を見込む。HP Integrity NonStop Xの販売価格は6061万9900円(税別。最小構成の場合)から。
HP Integrity rx2800 i4 1-socketは、HP Integrity製品群のエントリーモデルで2Uの筺体に最大8コアの「インテル Itanium 9500ファミリー」を搭載する。主に小規模のデータベースシステムのリプレースなどを想定しているという。また、日本HPの仮想化技術「HP-UX Containers」「HP-UX vPars and Integrity VM」などを利用できる。HP Integrity rx2800 i4 1-socketの販売価格は161万8000円(税別。最小構成の場合)から(発表:日本HP<2015年1月27日>)。
東映アニメーションがネットアップのオールフラッシュストレージを採用
東映アニメーションが同社のアニメーション作品の紹介サイト、ECサイトなどのサーバ仮想化基盤にネットアップのオールフラッシュストレージ「NetApp EF550」を採用した。ネットアップが2015年1月27日に発表した。
東映アニメーションでは作品紹介サイトやキャラクター商品を販売するECサイトを運営している。しかし、大量のアクセスが集中した場合にWebサイトのレスポンスが低下していた。同社は訪問者が快適にWebサイトにアクセスできる環境の構築を目指し、ネットワークの高速化やサーバの更新などを進めた。その際、ストレージ基盤の性能不足が課題となっていた。
そこで同社はWebサイトのストレージ基盤にオールフラッシュストレージを導入することを検討し、これまでネットアップ製品を使用していたことによる信頼感や優れたコストパフォーマンスなどを評価し、EF550の採用を決定した。
EF550を導入した結果、Webサイト群の表示レスポンスが従来のディスクストレージ環境と比べて3~4倍向上した(「Google アナリティクス」の計測結果)。また、従来の環境ではアクセス時のレイテンシが平均30~40ミリ秒、アクセス負荷の高いときには100~300ミリ秒に達していたが、現在では常に1ミリ秒未満にとどまっているという。また、ECサイトの商品検索などを高速化し、Webサイト訪問者の快適なショッピング環境を提供できるようにした(発表:ネットアップ<2015年1月27日>)。
ネットアップ、オールフラッシュアレイ新製品を発表
ネットアップは2015年1月28日、オールフラッシュストレージの新製品「NetApp EF560」とSAN(Storage Area Network)ストレージの新製品「NetApp E5600」を発表した。それぞれ、オールフラッシュストレージ「EF550」とSANストレージ「E5500」の後継/上位機種となるモデルだ。
EF560はデータベースやデータ分析、オンライントランザクション処理(OLTP)といったパフォーマンス重視のシステムに適したストレージだ。2UのラックスペースにSSD 24基を搭載でき、ストレージ容量は最大192Tバイトまで拡張できる。65万IOPS(1秒当たりに処理できるI/Oアクセス数)を超えるパフォーマンス、1ミリ秒未満のレイテンシ、最大12Gbpsのスループットを実現する。ストレージOSの最新版「SANtricity OS 8.20」を搭載し、新たに並行して複数の処理をする「マルチスレッド」を可能にして、IOPSや帯域幅を向上した。また、システムの安定稼働を支援するRAS機能の向上により99.999%の可用性を実現した。EF560の価格は1540万円(最小構成の場合)から。
E5600はバックアップやメール、OLAP、データウェアハウスなどストレージ容量が必要な処理要件に適するストレージ。ディスク容量は最大284ドライブまで拡張可能で、最大ストレージ容量は2.3P(ペタ)バイト。帯域幅は最大12Gbpsとなる。EF560同様、SANtricity OS 8.20を搭載し、スナップショット、ミラーリング、レプリケーション、暗号化などの機能を利用できる。E5600の販売価格(最小構成)は870万円から(発表:ネットアップ<2015年1月28日>)。
立教大学、VDI基盤にピュア・ストレージのオールフラッシュストレージを採用
立教大学(東京都豊島区)は、デスクトップ仮想化環境(VDI)の基盤としてピュア・ストレージのオールフラッシュストレージ製品「FA-405」を導入した。2014年7月にシステム構築を開始し、同年9月に稼働した。提供元のピュア・ストレージ・ジャパンが発表した。
2013年3月にデスクトップ仮想化環境を導入し、図書館や学内に点在するラーニングスペースなどで利用する仮想デスクトップを約450台運用していた立教大学。しかし、利用者の増加に加え、休憩時間中など短時間に多くの利用が集中したことでログイン・ログアウト回数が多くなっていた。その結果、ストレージI/Oへの負荷が高くなりデスクトップの起動に2分以上かかるなど性能が低下し、利用後のユーザーデータを消去するリフレッシュ処理が追い付かず新たなデスクトップを用意できなくなるなどの問題が出てきた。
立教大学ではストレージI/Oの負荷軽減とストレージ拡張を目的に2014年3月から新たなストレージ選定を進めた。オールフラッシュストレージと、SSD/HDDが混在するハイブリット型ストレージを費用対効果の面で比較した。ピュア・ストレージ製品は設計・運用を簡素化でき、また事前の検証では仮想デスクトップ運用に必要な処理性能を十分確保できることなどが分かり、2014年6月に「FA-405」を導入した。
FA-405導入後のシステムは、学生の利用が集中する高負荷時でも高いI/O処理性能を発揮し、仮想デスクトップの起動時間を従来の50%まで削減した。リフレッシュ処理時間の短縮によって夜間バッチ処理の運用が不要となり、サービス品質の向上と管理負荷が軽減できたという(発表:ピュア・ストレージ<2015年1月28日>)。
国内ストレージソフトウェア市場、2018年の市場規模は984億円――IDC Japan
IT専門調査会社IDC Japanが、国内ストレージソフトウェア市場の2014年上半期の売り上げ実績と2014年~2018年の予測を発表した。
これによると、2014年上半期の国内ストレージソフトウェアの売り上げは406億9600万円で前年比成長率は3.8%増になった。また、2014年の国内ストレージソフトウェア売り上げを830億円、2013年から2018年の年間平均成長率(CAGR)は4.4%で、2018年の市場規模を984億円と予測する。
IDC Japanでは、2014年上半期の売り上げが伸びた要因として「データ保護/災害対策に対する堅調な需要」「仮想化環境への移行に伴うストレージ運用管理の高度化」を挙げる。また、今後の新しい製品分野として「Software Defined Storage」が台頭し、市場に影響を及ぼす可能性はあるものの、しばらく時間がかかると分析する(発表:IDC Japan<2015年2月2日>)。
Oracle Database環境の処理を高速化するx86サーバ新製品、日本オラクル
日本オラクルは2015年2月16日、x86サーバ新製品2機種「Oracle Server X5-2」「Oracle Server X5-2L」を提供開始した。両製品は最大18コアの「インテル Xeon プロセッサー E5-2600 v3」と24個のメモリスロットを搭載できる。前世代の機種と比較して、コア数、メモリ容量ともに50%、メモリ帯域幅も33%増加した。
また、両製品は最新の高帯域フラッシュ技術「NVM Express(以下: NVMe)」を採用する。電源を入れたまま着脱できるホットスワップが可能なフラッシュドライブ最大4基にNVMeを搭載することで、従来のフラッシュ技術と比較して帯域を2.5倍以上拡張可能。この技術と「Oracle Database」の機能である、SSDをデータベースのキャッシュとして一時的に保存する「Database Smart Flash Cache」を組み合わせることで処理をさらに高速化する。
筺体サイズが1UのOracle Server X5-2は最大768Gバイトのメモリを搭載でき、最大ストレージ容量はHDDでは9.6Tバイト、SSDでは3.2Tバイトとなる。クラスタ構成におけるOracle Databaseの実行環境や高密度な仮想化環境向けに設計されているという。販売価格は66万4672円(1プロセッサ搭載時の最小構成の税別価格、以下同)から。
筺体サイズが2UのOracle Server X5-2Lは最大768Gバイトのメモリを搭載でき、最大ストレージ容量はHDDでは50.4Tバイト、SSDでは9.6Tバイトとなる。Oracle Database構成の信頼性を向上でき、ストレージ基盤を単一ノードで実現できるという。販売価格は75万8367円から。
日本オラクルは、高密度な仮想マシン統合や企業のプライベートクラウド環境、クラウド事業者のInfrastructure as a Service(IaaS)環境での両製品の活用を訴求する(発表:日本オラクル<2015年2月16日>)。
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